検診で正常でも、病気が始まっていることはよくある

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「20歳頃と比べるとかなり体重が増えたけど、
この前の検診では別に異常は言われなかったし
まぁ、大丈夫なんだろうな。」
私の周りにはそんな方がいっぱいいます。
では、
検診などの検査で、「異常を言われなかった」、
というのはどういう意味があるのでしょう?
つまり、
検診ではどれだけのことがわかるのでしょうか

私も一時期、検診という仕事にかかわっていましたので、
自分の仕事を否定するようなことは言いたくないのですが、
実は、たいしたことはわかりません
あの程度の検査で分かるわけ無いじゃん・・・。
これが医師としての本音です。
そもそも、
そんなに現代医学が何でもかんでも簡単に分かるなんて、
勘違いも甚だしいです。

身体に何らかの異常がある場合、
必ず細胞や遺伝子というミクロの世界では
正常とは違うことが起きています。
ヒトの体は35兆個の細胞から出来ていると言われますが、
その一つ一つや、
さらにその細胞の中身の全てを
丁寧に分析していくことは出来ません。
電子顕微鏡や遺伝子解析を使っても
全てのことがわかるわけでなく、
つまり、細胞単位の小さな世界に異常があっても、
なかなかわからないのです。

もちろん、検診に意味がないと言うことではなく、
検診で全てがわかるのではない、と言う意味です。
また、何かの症状があっても、
理由がわからないと言うこともしばしばあります。
例えば腰痛があっても、
どこの部分がどのように悪くて腰痛になっている、と
断定できない場合があります。
医学はまだまだ発展途上なのです。

つまり、検査が正常でも、
何も症状がなくても
既に細胞というミクロの世界では異常があることは
よくあることなのです。

「えーどうしたら良いんですか!!!」
黙々と自分で出来ることをやっていきましょう

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