ジャンク・フードの恐ろしさ~ジャンク・フードを食べただけで仕事効率が低下し、寿命が縮む理由を知る~

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肥満の原因の一つが食生活の変化です。
よく言われる「食生活の欧米化」ですが、
地中海料理は心臓病や脳卒中が少ないとの報告は多く、
食のファースト・フード化、ジャンク・フード化
(即席麺(めん)やスナック菓子など
多種・大量に生産されている食品。
高カロリーでも、栄養価が低く、添加物の多い食品)
が問題という方がより正しいかもしれません。

ご存じですか?ジャンク・フードに関して、
国連のオリビエ・デシューター特別報告官(食糧問題担当)は、
こう提言しています。
2012年には
不健康な食料品への課税や、
飽和脂肪、塩、糖などが多い食品に対しての規制をすべきだ
2014年には
タバコの危険性について
世界中が足並みを揃えて規制を行ったように、
適切な食事についての思い切った規制をすべきだ

つまり、ジャンク・フードはタバコと同じくらい
危険だと警告しているわけです。
50年前はいざ知らず、
今ではタバコが体に悪いのは誰でも知っているでしょう。
ジャンク・フードが体に良いと思う人はいないでしょうが、
タバコと同じくらい悪いという認識が必要なのです。
そして、それが規制した方がいいと考えるとは、
まるで麻薬級の扱いです。

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ジャンクフードを食べ続けた場合と、
そうでない場合のヒトでの比較実験なんて、
非人道的過ぎて現実的ではなく、出来ません
(個人的な挑戦は『スーパーサイズ・ミーSuper Size Meという映画があります。)が、マウスでの実験があります。
(マウスで言えることは、かなりヒトにも当てはまります)

マウスを、ジャンク・フードを与えるグループと、
健全な食事を与えるグループに分けて調査した実験です。
ジャンク・フード群は肥満になり、
しかも反応・動きも鈍くなったのです。
6ヶ月こうした餌を与えた後、
9日間だけジャンクフード群に健全な食事を、
健全な食事群にジャンクフードを与えて、
動きの増減や体重の増減を調べていますが、
9日間では変化はありませんでした。
(Physiol Behav.  2014 Apr 10; 128:220-5)

ある調査では乳幼児にジャンク・フードを与えていると
7-8歳の頃のIQやウエストや血圧
小さいとはいえ差が出てくるいう報告もあります。
Am J Clin Nutr.  2013 Jun; 97(6):1375-86.
PLoS One.  2013; 8(3):
001

ところが、
現にファーストフードを食べる人は年々増えているのです。
ファーストフードが体に良いと信じている人は
それほどいないことでしょう。
それでも、便利さと安さ故に手にしてしまうわけです。

何年か前、不況の折、昼食代の節約のために、
中高年男性が安いファーストフードを食べる、
と言うことが話題になりましたが、
それで気になってはずっと高く尽きます


食事は体の基本、

ヒトの遺伝子に沿ったものを楽しく食べましょう。

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