将来の肺炎を予防するにはこれ!+嚥下テスト

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毎年、日本人の死亡原因の3位や4位に入っているのは何かご存じですか?
そう、題名から予想できますが、肺炎です。

高齢者の誤嚥性肺炎が多くを占めていると思われますが、
これは食べ物やつばなどをちゃんと飲み込む力が落ちてきて起きる肺炎です。

ごっくんと物を飲み込むときに、空気の通り道があきっぱなしだと
間違えて食べ物やつばが気道に入ってしまうことで起きてしまう肺炎なんですね。

では、まずは飲み込む力を自分で評価してみましょう
反復・唾液・嚥下テスト と言います。

30秒のうちに何度、つばをごっくんと飲み込めるか、その回数を数えます。
まず、中指をのど仏に当てます。
そして人差し指を舌骨(顎の下のでっぱり)に当てます。
添える感じです。
一度、ごっくん、してみましょう。
喉ぼとけが動くのがわかったら
30秒間に何回唾を飲み込むことができるかを感じます。
喉ぼとけがしっかり指を超えた時だけ1回と数えます。

何回出来ましたか?
誤嚥しやすいかどうかの判定は3回出来たかどうか、なのですが、
これを見ている皆さんはせいぜい50-60代ですよね。
誤嚥性肺炎の危機に瀕している人は少ないと思います。

さて、この飲み込む力に関しての研究です。
大分大学からの報告ですが、50-60歳代、
平均59歳の医師310人にこの検査をしてもらいました。

52%が1~12回を低RSST群(52.3%)、48%が13~20回出来ました。

この二つの群で年齢や性別の分布、会話時間以外の生活習慣、自覚症状に有意差は見られず、
脂質異常症の割合と会話時間〔1日に3時間未満が同順に66.0%、50.6%(P=0.006)〕だけに有意差が認められました。

会話時間は自分がしゃべったのと相手がしゃべった時間を区別していないのですが、
色々解析すると回数が少ないことに独立して関係していたのは
会話時間が3時間未満だということでした。

この、会話時間は自分がしゃべった時間も相手がしゃべった時間も入っていますが、
会話をすることで口周りの筋肉や頭を使うことによって飲み込む力を維持しているのかもしれません。
専業主婦や一人暮らしだと会話の時間って少ないかもしれませんね。

私の場合は、散歩中や家事中に歌を歌っているので、
それだけでも1-2時間は叫んでますから、
会話時間を補えているかな・・・(-_-;)
もしかしたら独り言を口に出してはっきり言うのもいいかもしれませんよ。

喋ること、噛むこと、どれも日常生活の中で特別なことではないので、
こうしたことで

将来の健康に寄与するなら、どんどんしてみましょう!

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