多汗症の人は太めでなくても糖尿病になりやすい?

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今回はあまり嬉しくないニュース。
糖尿病って、太った人の病気ってイメージですよね。
日本人(東洋人)は欧米の人よりは本当の巨漢ではなくても
糖尿病になりやすいことは知られていますが、
実は、全然、太っていなくても、隠れ肥満ではなくても
糖尿病になりやすい人がいることが台湾から報告されました。

それは、多汗症の人。
多汗症とは必要以上の汗が出てしまい、
症状の程度によっては
日常生活のさまざまな場面で
支障をきたす症状です。

全身に汗をかく人もいますし、
脇に汗をかいたり、手のひらや足の裏、
顔や頭に汗をかく場合もありますよね。
単純に暑くて汗がしっかり出る、
というのは良いことですが、
しばしば、緊張して汗が出る場合が多いのです。

私の知人にも
手の汗でノートが濡れちゃう、
という人がいます。
手に汗握る、と言いますが
まさに文字通りそれです。

こうした多汗症の人は
交感神経系が過剰に活性化されているんですね。

平たく言うと、緊張しすぎ、興奮しすぎ、というわけですが、
こうした人は、メタボ、肥満、
インスリン抵抗性のリスクも高くなります。

台湾からの報告ですが、
1998年~2012年に皮膚科医により
2回以上多汗症と診断され、
糖尿病の既往がない平均年齢40歳くらいの18歳以上の患者さん702例、
平均年齢40歳くらいの(39.69±10.64歳、男性305例、女性397例)と、
年齢、性、所得、居住地、合併症をマッチングした
7,020例を比較しました。

すると多汗症のある人はそうでない人よりも
2型糖尿病になるリスクが2.44倍も高かったんですね。
糖尿病に関連して入院するリスクは5倍も高かったんですね。

話が変わりますが、多汗症かどうかは知りませんが、
織田信長さんは糖尿病だったと考えられています。

信長さんがぶくぶく太っていた、という記録はないですし
気が短かったという記録はありますから、
信長さんも緊張しすぎで糖尿病になったのかもしれません。

まぁ、生き馬の目を抜く戦国時代、
のんびりとしていたのでは糖尿病にならずとも
生き残れなかったでしょうから、
どっちが生存確率が高かったのかはわかりませんが。

さて、多汗症にはアポハイドローション、
ボツリヌス毒素の皮下注射、などなど
さまざまな治療法があります。

くだんの彼も皮膚科に何度か相談したとのこと。
でも、良くならなかった、と話していました。

彼と小さい頃の話など色々話をしていて、
そりゃ、低血糖と緊張しすだよ、と話しました。

低血糖の話はまたにしておいて、
緊張しすぎになる理由を理解して解消したら
結構、根本的な治療になるんじゃないかな~と
個人的には思います。

緊張することは誰でもありますよね。
緊張のし過ぎは良くないのはわかっているんだけど、
つい緊張しちゃうんだよね、ということだと思います。

では、どうして緊張しちゃうんでしょう?

上手くやらなきゃいけない、って思っていませんか?
例えば大事な試験がある時、
あるいは大事な発表がある時、
ついつい、失敗しちゃいけない、
って思って緊張しちゃうわけです

でも、失敗したからどうなるというのでしょう?
時代は信長さんの戦国時代じゃありません。

もちろん、北朝鮮からミサイルが降ってくる可能性はありますが、
幸い、ウクライナやガザやイスラエルと違って、
毎日ミサイルが降ってくる可能性に備えているわけではないですよね。

試験やプレゼンに失敗したくらいじゃ、
死刑になるわけでもありません。

あぁ、今、緊張してるんだよな~、
ドキドキしちゃうんだよな~、
汗が出ちゃうんだなぁ、
こんなこと、慣れてないもんなぁ、
みっともなく感じちゃうなぁ
と、しみじみと自分の気持を味わう癖をつけるといいですよ。

私も、最近この練習、繰り返しています。

今、腹が立ってんだよな~。
腹が立つってことは何でかなぁ。
あぁ、息子に無視されて悲しいだ・・・
友達に既読スルーされてガッカリしてんだ・・・
みたいに、自分の気持をしみじみ味わう練習中です。

練習中ってことは伸びしろがあるってこと
汗っかきの皆さんも、
これからの伸びしろに期待して、
しみじみ、自分の気持を味わってみましょう。

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