リンゴでフレイルを予防?

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皆さんの周りにはフレイルの人、いらっしゃいませんか?
虚弱、老衰、脆弱な年配の人、という意味ですが、
実際は年配の人でなくても結構それに近い人がいます。

さて、このフレイルの予防あるいは改善方法、様々あります。

基本的には良い食事と運動と睡眠、生きがいなどの精神の健康、という、
言葉にすれば至極まっとうなことになるでしょうが、
それに寄与する可能性のある身近な食品のお話です。

米ベス・イスラエル・ディーコネス医療センターからの報告。

リンゴやブラックベリーに豊富に含まれているケルセチンの摂取が
フレイルリスクの低下と強い関連を示したとしています。

研究開始時にフレイルを認めない平均58歳くらいの1,701人を
12年間前後追跡した結果、
再評価時に、対象者の13.2%(224人)に
フレイルが認められました。

この調査ではフラボノイドの中の、
特にケルセチンの摂取がフレイルリスクの低下と強い関連を示した、
としています。

ケルセチンはリンゴやブラックベリー、それに玉ねぎの皮などに
豊富に含まれています。

ケルセチンはアレルギーに関係している肥満細胞の膜の安定化にも良くて、
アレルギーの症状軽減にも役立つ栄養素です。

この研究では、1日当たりのフラボノール類の摂取量を10mg増やすごとに、
フレイルになる可能性が20%低下することが示されたんですね。
特にケルセチンにこの効果が強かったとされています。

中サイズのリンゴ1個には約10mgのフラボノール類が含まれています。

『1日1個のリンゴは医者いらず』なんですかね。

どの程度の頻度で食事調査していたのか、
人は、昨日食べたものさえ正確に思い出せないこともあるので、
多少眉唾としても、
美味しく食べて健康的ならあまり文句ないですよね。

ところで、リンゴは残留農薬が多い食べ物としても知られています。
林檎の皮にケルセチンが多いので、
是非、農薬の少ないものを選んでくださいね。

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