食欲を抑えてくれ、糖尿病を予防する働きのあるレプチンには
他にも色々な作用があります。
その一つが、甘みを感じるという作用です。
皆さんは甘いものがお好きですか?
私は好きです。
いえ、私が特別なのではなく、
動物は基本的に甘いものが好きです。
甘いものはエネルギーの源と感じるからです。
以前からマウスではレプチンと甘みの感じ方が
関連していることがわかっていました。
レプチンが減ると(お腹が空いて食べたくなる時)甘みを強く感じ、
満腹になってレプチンが増えると甘みを感じにくくなるのです。
ヒトでも同じことが証明されました。
朝昼晩と普通に食べると
朝食後の9時頃からレプチンが増え始め、
砂糖やブドウ糖といった甘いものを感じる能力もそれに応じて低下していきます。
つまり、朝食の時にほんのり甘いものを食べると
より美味しく感じるのです。
夜になると鈍くなって大して美味しく感じないのですね。
昼と夜だけ食べるとお昼の2時頃がレプチンの濃度が低く、
甘みに敏感なのもその時が一番。
夜だけ食べると夕方5時~7時がレプチンの濃度が低くお腹が空いたと感じ、
甘みをよく感じるのもその時間帯です。
食事時間によってレプチンの分泌が変わってくるのです。
体内時計って、日光だけでなく食事によっても作られるのです。
もちろん、ヒトは昼行性なので
朝を食べることが大切!
お昼や夜に甘いのがより美味しい!と感じる人は
すでに体内時計が狂っているかもしれませんよ・・・。
というわけで、
朝食にほんのり甘いものを食べると、
より「甘~い、おいし~い」と満足感がある
わけです。
あ、砂糖を推薦するわけではありませんし、
人工甘味料も推薦しませんので、悪しからず。
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Dr’s Meのコラム
もご覧下さいね。
レプチンって何? 下記からどうぞ
脂肪が脳に効く レプチンの秘密 (肥満と重大な関係のあるホルモン)
レプチンの呪い レプチン抵抗性とは (レプチン抵抗性は太る!)
レプチンの効きを狂わす食べ物 (これを止めるとやせる!)
レプチンを狂わせる生活 夜間摂食症候群 (夜中に食べるのを止めると満腹感が出る)
参考
Proc Natl Acad Sci U S A. 2000 Sep 26; 97(20):11044-9.
Diabetes. 2008 Oct; 57(10):2661-5
Proc Natl Acad Sci U S A. 2004 Jul 13; 101(28):10434-9