脂肪組織は色々なホルモンやサイトカインを分泌しています。
実は、脂肪って、肝臓や膵臓みたいな「臓器」なんです。
色々なホルモンの中でも
「アディポネクチン」は有名ですね。
健康維持にとても重要な役割をするホルモンです。
アディポネクチンについて、
今までに色々な作用が分かっています。
筋肉や肝臓や血管や脂肪自身に効いて、
インスリンと関係なく血糖を下げる
インスリンを効きやすくさせる、
脂肪を減らす
というような作用です。
筋肉細胞には
インスリンを使って糖分を血液中から移動させる入り口と、
インスリンを使わずに移動させる入り口があります。
アディポネクチンはインスリンと関係なく、
血液中の糖を筋肉などに移動させやすくしてくれます。
すると血糖が下がります。
細胞内の脂肪酸をミトコンドリアに取り込んで燃焼させ、
インスリンを効きやすくさせる糖尿病予防効果もあります。
肝臓でも筋肉と同じように、
インスリンを効きやすくさせたり、
脂肪酸を燃焼させたりしてくれるのです。
万病の元とも言える糖尿病を予防するわけです。
さらに血管を治したり、
ガンやリウマチ、動脈硬化の大元である炎症を抑えたり、
お肌をツヤツヤにさせる作用もあります。
病気を撃退してくれそうな
なんとも素晴らしい作用です。
でも、脂肪が増え過ぎると、
アディポネクチンが減ってしまうことも
知られています。
内臓脂肪が脂肪細胞としての正常な働きをしないのです。
遺伝的には日本人の約半分の人が、
アディポネクチンを作る能力が少ない遺伝子を
持っていると考えられています。
日本人が欧米人に比べてたいして太っていないのに、
メタボになりやすいことと関連しているでしょう。
でも大丈夫。
能力が低くても多くの人は、
アディポネクチンの量がが足りないわけではありませんから。
要は、内臓脂肪を少々減らせば
アディポネクチンの作用はよみがえってきます。
まずはちょっとだけでも内臓脂肪を減らし、
自然に糖尿病を予防してくれやせさせてくれる
このホルモンの効力を最大限に活用しましょう！
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Dr’s Meのコラム
もご覧下さいね。
アディポネクチンとは何か？については下記から
長生きの人に多いって本当？ まだわかっていないアディポネクチン
アディポネクチンを増やす食事・食品とは？
減ったアディポネクチンを効率的に増やす方法
アディポネクチンの代用品？ オスモチン
