長生きホルモン「アディポネクチン」の謎。

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アディポネクチンは脂肪細胞から分泌されて、
筋肉・肝臓・血管などに効いて、
糖尿病や動脈硬化を予防するホルモンです。

運動をしなくても、食事を改善しなくても、体重が減らなくても
それに似た作用があることが分かったため、
病気で運動できない人に何とか使えないか研究が続いています。

東京大学などではアディポネクチンを直接薬にするのは難しいため、
アディポネクチンが効きやすくなるという薬を開発しています。

ただ、いいことだらけのような気がしますが、
実際はまだ分かっていないこともあるはず。
(→ホルモン(サイトカイン)だから、
都合のいいこと「だけ」をしてくれるということは考えにくいなぁ、という
個人的な私の考えです)

テレビなどでは
長生きの人には多い、なんて言われているようですが、
研究論文では高齢者では
高アディポネクチン者ほど死亡リスクが高いという報告が多くみられています。

日本の研究でも
アディポネクチン高値の高齢者で
要介護認定・死亡のリスクが高いことがわかっています。

アメリカの研究ではアディポネクチンが多い女性は
アルツハイマー型痴呆になりやすいこともわかっています。

一般的に考えられているアディポネクチンの作用とは
真っ向から対立する結果で、
どのような作用があるのか、まだまだ分かっていないこともあるのでしょう。

ともあれ、これは高齢者での検討ですし、
肥満した中年男性の場合、
アディポネクチンが足りないことが問題なので、
これを気にせず足りない分を正常の量にするとよいのです。

つまり、当面は余分な内臓脂肪を減らせばいいのです。

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Dr’s Meのコラム 
もご覧下さいね。
 

ちょっと内臓脂肪を減らすと良いサイクルが回り始め
どんどん減りますよ!

アディポネクチンとは何か?については下記から

アディポネクチンは天使のようなホルモン?? 脂肪細胞が出すアディポネクチン

アディポネクチンを増やす食事・食品とは?

減ったアディポネクチンを効率的に増やす方法

アディポネクチンの代用品? オスモチン

参考:J Gerontol A Biol Sci Med Sci. 2012 May;67(5):530-6.
Arch Neurol. 2012 May; 69(5): 594-600

van Himbergen TM, et al. Arch Neurol. 2012;69(5):594-600

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