内臓脂肪症候群の定義をご存じですか?
現在の内臓脂肪症候群は厚労省の基準では
腹囲 >85cm (女90cm)
中性脂肪>150mg/dL
HDLコレステロール<40mg/dL
最高血圧130mmHg and/or 最低血圧 85mmHg
空腹時血糖>110mg/dL
この診断基準の中で一番大切な考え方は、
内臓脂肪が付いているかどうか、
ということです。
個別の数字ではないのです。
どれもギリギリ下回って正常範囲だとしても、
真の意味で「内臓脂肪症候群がない」とは言えないので、
それをどうやって見抜くか。
正確に内臓脂肪がついているかどうかは採血だけでなく、
CT検査やMRI検査などの画像診断で初めて判ります。
詳しく調べるには手間暇がかかります。
ここでは自分で知ることが目標なので、
家にあるものだけで予想をつけてみましょう。
記憶の糸をたどれば、
中高年男性の内臓脂肪量は簡単に推定できます。
今の体重から20歳頃の体重を引けばいいのです。
それがだいたい内臓脂肪の量です。
また、20歳頃から特別に鍛えておかなければ
筋肉はゆっくりと減り始めます。
50歳では20歳の頃の10%位減っています。
例え筋肉が減っていないとしても、
今の体重から20歳ころの体重を引くと、
それはほぼ全て脂肪の重さです。
さらに筋トレして筋肉が増えなければ
中高年男性の場合は、
へった筋肉の重さ分内臓脂肪が増えているのです。
また、皮下脂肪の場合は、
どちらかというと体全体につきますが、
内臓脂肪は真ん中に着くので
体型としては樽のようになってきます。
BMIが25を越えている、というのも
腹回りが身長の半分以上、というのも
危険水域なのは当然ですが、
樽のような体型、
というのも危険水域です。
でも、
「たいして筋トレもしていないのに
若い頃より体重が増えている」
という男性はみんな危険です。
若い頃より5kg増えたら危険水域!
と言うお医者さんもいます。
皆さんは内臓脂肪が何キロありそうですか?
持っている方は体組成計も使ってみて下さいね。
持っていない方は下記のようなものがお勧めです。
TANITAの方がやや甘いデータが出てきます。気分よく乗りたい方はTANITAがお勧め。
オムロンは自分にいつも厳しくありたい方にお勧めです(笑)
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