元気な人が突然死する理由~心筋梗塞は何の前触れもなく突然起きる~

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突然死の代表と言われる心筋梗塞や脳出血。
いったいどんな病気でしょうか。

血管が破れて起きる出血や、
血管の中のアカが飛んで細い血管で詰まっていたり、
アカが剥がれてそこに急激に血栓が起きる塞栓は、
どこの血管が問題になるかで症状が様々です。

今回は心臓について考えてみましょう。

心臓の病気の代表は心筋梗塞狭心症です。
どちらも心臓の血管の血流が悪くなって起きるのですが、
実は全く違う病気です。

狭心症は血液が通る内腔の断面積が
全体の1/4位になってしまうと
動いた時などに胸が痛くなりますが、
じっとしていると治ります。

心筋梗塞は運動や感情の爆発などの
何かの拍子に血管の中に出来ているプラーク
(水垢みたいなもの)が
剥がれて別の血管に流れて細い血管がつまったり、
剥がれた部分に血の塊が出来て、
完全に詰まってしまうことで血液が流れなくなって
心臓の筋肉が死んでしまう病気です。
土砂崩れみたいな感じです。
これは数秒単位の出来事です。

心筋梗塞普段はなにも症状がなくても
突然起きることがあります。
狭心症が起きるほど狭くなっていなくても、
突然ガバッと血管がつまるからです。
運動中に亡くなる人がおられますが、
そんな突然死の原因の一つです。

狭心症も、心筋梗塞もどちらも一般的な症状は
○死ぬほど胸・お腹が痛くなる。
○冷や汗が出る。
○吐く。
○気を失う。
などなど、激しいことが多いのですが、
○左肩や左腕や左顎が重く痛くなる、
○息切れ、吐き気などの軽い症状、
○気が付かない場合もあるくらいで、
検診の心電図などで、昔、心筋梗塞になったことがありますね、
と指摘される人もいるくらいです。

心筋梗塞の場合、致死率は30-40%と言われ、
病院にたどり着く前に亡くなることが多く、
入院後でも10%位は亡くなります。
心筋梗塞による不整脈では
あっという間に心臓が止まりますので、
人目のないところでひっそりと倒れたら、
そのままの可能性が高いです。

狭心症の場合、症状が5-10分程度で治まり、
落ち着いたときは簡単な検査をしてもわかりません。
症状を出来るだけ正確にお医者さんに話すことが大切です。

心筋梗塞の治療は一般に20-40日前後入院し、
210-460万円程度かかります。
治療によって回復しても、再発することがありますし、
心不全や不整脈を起こすことがあり、
それまでの生活が続けられないこともあります
しかし、発作時に低酸素脳症がなく回復すれば、
脳卒中ほどは社会生活に影響を与えないでしょう。

私の友人も2度、心筋梗塞で倒れましたが、
運良く今も元気に仕事をしています。

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