内臓脂肪を減らす脂肪 ~生活習慣病の味方の茶色い脂肪~  

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脂肪と聞くと皆さんどう思われますか?
ブヨブヨした白いかたまり?
お肉の脂肪は確かに薄黄色の塊ですよね。
その脂肪組織って一体何をしているのでしょうか?

脂肪細胞、脂肪組織には色々種類があります。
男も色々女も色々脂肪組織も色々です。

色で分けると鉄が入っていて褐色に見えるものを
褐色脂肪細胞と呼んでいます。

薄黄色のものを白色脂肪細胞と呼んでいます。
さらに白色脂肪細胞は体のどこにあるかで
皮下脂肪、
内臓脂肪、
異所性脂肪と分けられます。
それぞれ、体に対する影響も違います。

今日は鉄があって茶色っぽい褐色脂肪細胞の話

褐色脂肪細胞は
首周り・肩胛骨周囲・心臓周囲・腎臓の周囲、脇の下などにあります。

脂肪細胞、なんて言うと、敵みたいに感じる方もいるでしょうが、
褐色脂肪細胞は普通の脂肪のイメージとはかなり違います。

交感神経という体を活発にさせる神経が周りに多く、
やせさせる方向に向けてくれる細胞です。
筋肉の70-100倍の熱産生能力があります。

子供は大人より一般的に体温が高いのですが、
この褐色脂肪細胞が多いからと言うのも一つの理由です。

実は、生まれたときが一番多く100gくらいで、
だんだん減って成人では40gになります。

特に40歳以降は急激に減っていきます。
だから中年太り、という状況にもなるのです。
もちろん、中年太りの原因はそれだけではありませんけど。

なんだかそれって、脂肪と言うより筋肉みたい!
と思われる方もいるでしょうね。
近年の報告では、褐色脂肪細胞のもとになる細胞は
白色脂肪細胞のもとになる細胞よりも
筋肉のもとになる細胞と近いと考えられています。

アメリカの報告ですが、
50gの褐色脂肪組織が
基礎代謝量の20%をになっているという報告もあります。
70-80kgの人の基礎代謝量の20%がたった
50gの褐色脂肪組織で作られるなんて本当かしら?
と言う気もしますが、それだけ熱を作る力が大きいのです。

さて、ちまたでは
褐色脂肪組織は冷たい水や寒さで活性化するとよく言われます。
これは本当でしょうか?

これを真実かどうか、検査した論文があります。

実は、活性化する人もいるし、ほとんどしない人もいるのです。
皆さんがどのタイプかは動画の写真を見てもらえばわかりますが
残念ながら太った人では寒くなっても活性化しないようです。

褐色脂肪は若さの証拠なのですが、
私達はもう中年。
過去を懐かしんでは前進できません。
それに寒さを感じるために命をかけるのでは本末転倒です。
別の方法はまたの機会に明かします。

今日の課題です。
朝は何時に起きておられますか?
皆さん忙しい中高年男性ですから
平日に8時頃起きる方は少ないと思います。
平日に6時に起きるとして、休みの日も出来るだけ7時台には起きましょう。
2時間以上起きるのが遅いと、体内時計が狂いやすいのです。
目が覚めたらゆっくりと光の量を増やしていき、
数分後にはカーッと朝日を浴びるのが気持ちよく目覚めるこつです。

カーッとと言っても冬や雨の日は・・・。
曇った日でも窓際で過ごすだけでかまいません。
ヒトは地球上の生物ですから太陽に大きく影響を受けます。
20分くらい明るいところで過ごし、太陽の恵みを体で受け取りましょう。
また、できれば6時頃までに起きるように目指して下さい。
夜遅く寝た時も6時頃起きて、朝日を浴びるようにして下さい。

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