心臓病はタバコを吸っている人や太った人だけって、思っていませんか?
毎年大気汚染で亡くなる人が増えている
ドイツのMax-Plank Institute for Chemistryは
大気汚染での2019年の死亡者数は
世界で年間880万人と推定され、
2015年の約2倍にもなり、
たばこによる死亡数を上回ると推定されると発表しました。
発表によると大気汚染による直接及び間接的な死亡は
ヨーロッパ全体では79万人で全世界の9%、
EU28か国では65万9000人(7%)と試算されました。
大気汚染により、ヨーロッパでは平均余命が2年以上も短くなると推定されています。
アメリカの健康影響研究所によると2016年時点で
世界の人口の95%以上が大気が汚染された環境で生活しているとされ、
特にインドは世界の大気汚染死亡の26%、チャイナが25%を占めていました。
日本も国内だけでなく隣の大陸から風に乗ってどんどん大気汚染物質が飛んできています。
タバコと違って大気汚染は自分一人の力では何ともしがたいですが、
省エネで心がけ、
隣の国には政府が毅然と圧力をかけて欲しいですよね。
大気汚染で最も増える病気は心血管疾患
大気汚染による死亡は、虚血性心疾患が40%と最も多く、
脳卒中8%と共に、約半分が心血管疾患とされています。
他の感染以外の病気も心臓血管に関連すると考えられ、
総合すると大気汚染による死亡の80%近くが心血管疾患に関連するとされています。
歳のせいやメタボによる心血管疾患なのか、大気汚染によるものなのか、なかなか区別がつきにくいように思えますが、
大気汚染物質の中にはヒ素の様に
心臓や血管に対する影響の機序がはっきりしているものもあります。
様々な大気汚染物質は発達障害の原因にも
アンチモン、
ヒ素、
カドミウム、
クロム、
鉛、
マンガン、
水銀、
ニッケル
ディーゼル微粒子
塩化メチレン、
キノリン、
スチレン、
トリクロロエチレン、
塩化ビニル
など様々な物質が含まれており、
胎児期の暴露は発達障害と関連しているという報告もあります。
昨今、学級崩壊や学習障害の児童が増えていることが話題になっていますが、
実は大気汚染のせいなのかもしれません。
対応するためには、自分の状態を知ることから
毎日、毎時間、毎分、毎秒吸っている空気はほとんど見えなくて、
意識することも難しいですが、そこから我々は毎日有毒物質を取り入れてしまっています。
体内に長期にわたって蓄積した有毒物質は老化と区別がつきにくい病気も起こしてしまいます。
自分自身が知らず知らずに取り入れている毒性金属を調べて対処する方法もあります。
まずは髪の毛などを調べて自分の体の状況を知ることが大切ですね。