牛肉を食べる危険性を知る!牛乳、レバ刺しは非常に危険な理由

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菜食主義の人にはお叱りを受けそうですが、
私は、お肉が好きです。
でも、お肉も色々ですよね~。

2012年から、
日本では牛・生レバーは法律で禁止されてしまいましたね。
好きな人はさぞ、残念だったことでしょう。

これは2011年に、牛レバ刺しで食中毒が起きて、
亡くなった方がおられたのがきっかけです。

このときは、店の衛生管理が悪いということで
お店はその後消滅しました。

私は牛レバーは焼いた方が好きなので、
生で食べたことはほとんどありません。

ところで、腸の中には細菌がいっぱいいますから、
それがレバーの表面にくっついてしまうことはあるでしょうが、
そもそも肝臓って細菌のいない臓器なんです。

濃厚飼料による多頭飼育
(狭い家畜小屋でどんどんエサを食べさせる飼い方)
が普及した1960年頃から、
病原性大腸菌やキャンピロバクターという
食中毒の原因になる細菌が増えてきているのです。

細菌が肝臓の内部に住み着いているわけです。

濃厚飼料を与えると子牛に肝膿瘍が多発してしまう、と
畜産農家の方の悩みがブログに載っていました。

出荷した子牛の10%に肝膿瘍があるのはざらで、
ひどいときには半分近くに肝膿瘍があるとの報告もありました。

肝膿瘍って、人に起きたら大熱が出て、即入院だし、
ひどいときはお腹を手術です。

そこまで行かなくても
肝臓にぶすっと針を刺して膿を出すようなヒドーイ病気です。

牛の場合は症状がなくてわかりにくく、
出荷して解体されて初めて分かるのですね。

それにしてもそんなひどい病気が子牛に蔓延しているのか!って滅茶苦茶驚きました。
もちろん、レバーは捨てられますが、
肉は出荷されるのです。
そんな子牛を食べて大丈夫と思われますか?

Arcanobacterium pyogensが分離された黒毛和種牛の多発性微少肝膿瘍 池田幸司ら
http://www.city.kyoto.jp/hokenfukushi/eikouken/05ekigakujyoho/03nenpou/No.69/n08.pdf

DSC04810s

先ほど出てきた濃厚飼料とは
近代的な畜産方法で使われる、
穀類やタンパク質が多い餌なんです。

原料は穀類、豆類、油かすや魚の粉などで、
長期保存・大量輸送・パイプラインで餌をやれる便利な餌なのです。

こうすると短時間で大きく育って、牛乳も大量に搾れるのです。
でも、牛って草食。
だから病気になるわけです。

そういえば松阪牛は本当にビールを飲ますし、
高級牛なんて、メタボ牛と言い換えた方が良いような。

多頭飼育とは、狭いところでいっぱい飼うことです。

ちなみに写真は
子供と一緒にアメリカの農場に見学に行ったときのものですが、
狭い牛舎で大勢の牛君達ががん首並べて餌を食べていました。
日本の写真も見ましたが、こんなに大規模じゃないけど風景は似ていました。

全国の畜産農家の皆様、できれば牛にも遺伝子に沿った餌をやって欲しいですね。

それにしても日本の子牛の現状を知って、
食材を選んだ方がよさそうです。

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Dr’s Meのコラム 
もご覧下さいね。
 

牛の話のついでに下記もどうぞ
多剤耐性菌と家畜を早く育てる魔法(皆さんが食べるお肉の現実)
健康になるための乳製品の選び方1
健康になるための乳製品健康になるための乳製品の選び方2 家畜の育ちによる品質の違いの選び方
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