昨今、「赤ワインにはポリフェノールが多く健康的」、
なんて話を良く聞きます。
実際のところどうなのでしょうか?
今回はイギリスからの報告です。
イギリスの一般人口で一生涯のうちでがんになるリスクのデータ、
喫煙や飲酒によるがんの数などのデータ、
中等度の飲酒や喫煙による発がんの相対リスクに関するデータを解析しました。
ワイン週1本の飲酒により、
タバコを吸わない人では、
一生涯のうちでガンになるリスクが
男性で1.0%、女性で1.4%上昇していました。
週にワイン1本を飲み続けた場合は
一生のうちでガンになる人が、
1000人当たり男性で約10人、
女性では約14人増えるという計算です。
男性では特に咽頭、食道、大腸、肝臓がんが増え、
女性では55%が乳がんでした。
なお、週にワイン1本のとタバコの発がんリスクを比べると
男性で週にタバコ5本、女性で10本と同じものでした。
また、ワインを週に3本飲むと、
一生のうちでがんになる確率は男性で1.9%、
女性では3.6%増加するとしています。
ワインは1本750ml程度ですから
週3日飲むとしたら1回250ml
週5日飲むとしたら1回当たり150mlです。
その上、これはアルコールを代謝する遺伝子がしっかりあるイギリス人での話。
日本人に換算すると
ガンガンに飲める人以外はお酒を代謝する能力がかなり低いですから
この量よりもずっと少ない量で
タバコと同じくらいガンになってしまうかもしれません。
酒は百薬の長とは残念ながら言えないですね😢。
10年前までは私もよく冷酒を飲んだものですが、
最近はすっかりご無沙汰です。
皆さんもお酒は百薬の長ではないと知って
その上で楽しんでくださいね。
参考)