14.80歳で20本残す自信がありますか?

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tooth 写真「木更津きらら歯科」

ご存じですか?

「歯とオーラルケアに関する意識調査(パナソニック、2013.10月調べ)」
等によると
予防にお金をかけず、歯が無くなっていく
日本人の実態が明らかになりました。

日本人の80%は歯周病だから当然ですが、
この詳細は後でまたお話しするとして、
今回は、成人になって歯を無くしていく主な原因のであり、

口の中の問題だけにとどまらない
歯周病について考えてみましょう。

では、まずあなた自身に歯周病の危険がどの位あるのか、
調べてみましょう。

自分で推測してみよう(日本臨床歯周病学会によるセルフ・チェック)

  • 朝起きたとき、口の中がネバネバする。
  • ブラッシング時に出血する。
  • 口臭が気になる。
  • 歯肉がむずがゆい、痛い。
  • 歯肉が赤く腫れている。(健康的な歯肉はピンク色で引き締まっている)
  • かたい物が噛みにくい。
  • 歯が長くなったような気がする。
  • 前歯が出っ歯になったり、歯と歯の間に隙間がでてきた。食物が挟まる。

※上記の項目3つあてはまる

油断は禁物。

食事と生活を是正しつつ、ご自分および歯医者さんで予防しましょう。

※上記の項目6つあてはまる

歯周病が進行している可能性大。

すぐに食事と生活を是正しつつ、よい歯医者さんに通ってください!

※上記の項目全てあてはまる

歯周病の症状がかなり進んでいます。

すぐによい歯医者さんに通いつつ、食事と生活を是正してください!

いかがですか?
ちなみに私はニンニクを食べた後
口臭が気になることはあります(笑)

歯周病とは?

%e6%ad%af%e5%91%a8%e7%97%85sunstar図:サンスターHPより

口の中にはおよそ300~500種類の細菌が住みついています。

歯磨きが充分でなかったり、糖質を摂取すると

細菌がネバネバした物質を作り出し、歯の表面にくっつきます。

これを歯垢(プラーク)と言いますが、その1mgの中には

10億個以上の細菌が棲息しています。

ちなみに歯垢とよく似ているものが

台所などの排水溝の「ぬめり」です。

数ある細菌の中でも

アクチノマイセス・ビスコーサス菌 

アクチノマイセス・ネスランディ菌 

ポルフィロモナス・ジンジバリス菌 

プレボテーラ・インターメディア菌 

など歯周病をひき起こす細菌が10種類位わかっています。

さて、

歯垢は取り除かなければ固く歯の表面に強固に付着(歯石)し、

歯磨きでは取り除けません。

この歯石の中や周りにさらに細菌が入り込み

LPS(リポポリサッカライド)などの内毒素という、

歯周病を進行させ、

全身の病気の元にもなる毒素を出し続けます。

こうして

歯垢の中のこれらの細菌によって歯肉に炎症をひき起こし、

やがては歯を支えている骨(歯槽骨)を溶けていき、

大多数の日本人が歯を無くしていきます。

このように歯周病は

人体で、もっとも固い「骨」が溶けるだけでなく、

様々な病気の元となる

何とも恐ろしい病気ですが、

意外と多くの人が放置しています。

それはなぜか・・・。

あなたも歯周病かも

 

幸か不幸か、歯周病はあまり症状がないからです。

でも、歯周病は世界で最も多い病気と言われ、

日本人では成人の80%が歯周病です。

ご自分で認識しているかどうかは別として、

あなたも歯周病の可能性大なのです。

私の周りにも本人が気付いていない人が多いです。

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症状があれば、治そうという気にもなりますが、

たいしてなければ「まぁいいか」になりますよね。

「症状があまり無いとうちにどんどん進行して、

気が付けば取り返しが付かない」なんて

呆けや心臓病の原因となる動脈硬化も

ガチガチに進行する前のガンも同じですが、

歯周病とこれらの病気は深く関わっているだけでなく、

原因もほとんど同じです。

 

歯周病と全身との関わり

歯周病は種々の健康問題につながっていきます。
口腔内の衛生は

糖尿病、高血圧、肥満などの全身の病気と
深く結びついていますから
当然とも言えます。

1.歯周病が引き起こされる仕組み

口の中の歯垢にある歯周病を起こす細菌は
リポポリサッカライドなどの内毒素と呼ばれる毒素を出します。
細菌やその毒は口の中の小さな傷から血管内に侵入します。
血管に入った細菌は白血球などの抵抗力により攻撃されますが、
その際、IL-1,IL-B、TNF-α、プロスタグランディン、MMPなどの
ケミカルメディエーターと呼ばれる武器のようなものを白血球が放出します。

TNF-αについては

これらは細菌や毒素だけを攻撃するのではなく、
ヒトの細胞そのものをも傷めつけます。
これが歯肉組織を破壊したり、歯を支える歯槽骨を攻撃します。
これが歯周病の始まりで、
細菌・細菌の作る内毒素、
それらに抵抗する白血球・白血球が出すケミカルメディエーターが多いほど
歯周病はひどくなっていきます。

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2.脳卒中・認知症、狭心症・心筋梗塞などとの関わり

しかも、内毒素やケミカルメディエーターは
口の中だけでなく、血流に乗って全身を回るのです。
全身の血管に歯周病菌や白血球が流れていくと
そこでも炎症を起こします。

細菌や細菌が出す毒素も白血球が出すケミカルメディエーターも
血管の内皮を傷つけ、
アテロームを作るきっかけとなり、
動脈硬化を引き起こします。

動脈硬化やアテロームについては
脳出血や大動脈破裂についてもご覧下さい。

これが脳血管で起きると脳梗塞や脳出血の元になります(下左図)。
また、慢性的な血流低下による脳の栄養不良によって呆けの元にもなります。

これが心臓で起きると狭心症や心筋梗塞の元になります(下右図)。
心臓の弁や内膜に歯周病菌がくっつくと心内膜炎という重症の感染症を起こします。

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図:https://www.jda.or.jp/park/trouble/

3.糖尿病との関わり

同じく、これらの物質が肝臓や筋肉に届くと、
肝臓や筋肉でのブドウ糖を受け入れることが出来ず、
インスリン抵抗性を起こし、2型糖尿病の元になります。
糖尿病の患者さんでは
歯周病がひどいほど糖尿病もひどくなることがわかっています。

特にTNF-αは肝臓や脂肪組織でのインスリン抵抗性を悪化させ、
血糖が上がります。

炎症によって作られたCRPというタンパク質も
肝臓の働きを低下させ血糖を上昇させます。

インスリン抵抗性に関してはお父さんのためのメタボ講座後半

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図:https://www.jda.or.jp/park/trouble/

4.胎児異常、低体重児、早産との関わり

また、出生児の異常、早産などと口腔内の状況は
昔から知られた事実で、
今では妊婦は母子手帳の配布と共に、歯科検診を勧められますが、
こうした細菌の内毒素や白血球の出すプロスタグランディンが
血流と胎盤を介して胎児の成長を妨げたり、
子宮収縮を早めたりして
早期低体重児出産の危険を7倍にします。
これはタバコやアルコール、高齢出産などよりもはるかに高い危険率です。

また、母親の菌は様々な経路で新生児に移り、
その子の人生をも左右することになります。

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:左 https://www.jda.or.jp/park/trouble/    右:http://www.jacp.net/perio/effect/

5.日本人の死因第3位の肺炎との関連

病気などで正しく飲み込む力が低下したり、
誤嚥して咳を出す力が低下すると
気管や気管支、肺内で細菌や内毒素が肺炎を引き起こしたり、
他の細菌による肺炎を増強します。
これが脳卒中後遺症などの人によくある誤嚥性肺炎で、
日本人の死亡原因第3位の病気です。
口の中に危険な細菌が多いと
より肺炎になりやすく、重篤化しやすいので、
病院や施設などでは口腔内の清掃に必死ですが、
こうした予防で肺炎になったり重篤化を防ごうとしています。

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図:https://www.jda.or.jp/park/trouble/

6.その他の病気との関連

その他、関節炎や糸球体腎炎が発症する原因の一つとして
ウイルスや細菌の感染がありますが、
これらの原因となる黄色ブドウ球菌や連鎖球菌の多くは
口腔内に存在します。

種々のガンもまた、
ケミカルメディエーターによる炎症と深く関連しており、
歯周病と関連があるのです。

ちなみに、この動画は少々難解ですが、目に焼き付けるように
心疾患や糖尿病と歯周病との関連を解説してくれています。
http://www.sunstar-foundation.org/education/about/

歯周病と呆けやガンの共通点

歯周病と心臓病、呆け、ガンなどには大きな共通点があります。
一つには原因が共通していること
つまり、間違った食事や生活習慣によって起こされる
体内細菌のアンバランスです。

もう一つはかなり進行するまで自覚症状が無いこと
だから「予防しよう」とか、「ひどくなる前に正しいお手入れをしよう」という
特別な意識が無い限り放置されがちです。

歯周病は始まって何十年もかけてじわじわと歯を失います。
心臓病や呆けの原因になる血管の病気は
20歳代から始まり、多くは数十年かけて進行していきます。
呆けの原因になる神経細胞の変性も十年単位で進行していきます。
ガンも同じく十年単位で進行していくことが多いのです。
そして、いずれも
気が付いたときには「可逆性(元に戻る力)」を失い
命だけなら助かることはあります、
元の体に戻ることは多くが不可能です。

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より歯周病を防ぐためには

では、
歯周病にならない方法や自分で治す方法は無いのでしょうか?

歯周病の主な原因が悪性細菌なのですから
・歯周病の原因となる菌を減らす
ということが最重要な因子なのはおわかりでしょう。

このためには
①歯磨きなどで菌を減らす
②悪性菌の餌を断つ
③体の抵抗力を上げる
④他の菌の力を利用する
など多方面から反撃せねばなりません。

①歯磨きなどで菌を減らす

これはあなたもされているでしょう。
しかしどんなに
自分で丁寧に歯磨きをしても
うがいをしても
専門家に歯科清掃をしてもらっていない場合、
必ず磨き残しが出来てしまいます。
その歯と歯ぐきの境目に歯垢がたまり
細菌が増える温床になっていくのです。

健全な人で半年に1回、
少々歯肉ポケットが深くなっている人では
3ヶ月に1回は専門家の清掃が必要です。

1年の361~363日は自分で清掃を行い、
1年の2-4日間だけ専門家の力を借りるだけなのに、
それを怠る方が間抜けだと思いませんか?

② 悪性菌の餌を断つ
虫歯の予防によく、
「甘いものばっかり食べたら歯を削られるよ~」なんて
子供を脅す大人が
自分がジャンジャンと餌を食べていたのでは話になりません。

細菌は自分の好きな餌が決まっており、
虫歯菌と歯周病菌は種類は違いますが、
歯周病菌の餌も糖質です。

これを最小限にすれば悪性菌が減る可能性が出てきます。
これは「遺伝子に沿った食事」で解決できます。

③体の抵抗力を上げる

体には歯周病にならないような
自然の抵抗力が本来備わっています。
本来、唾液の中には様々な抵抗力の元が含まれています。
それを活用しない手はありません。
これはタバコ、ストレス、運動不足、
食事の悪さ、睡眠不足などで低下します
つまり、「遺伝子に沿った食事と生活」で
唾液の量の質を向上させ
悪性細菌に抵抗するとよいのです。

④他の菌の力を利用する

体の外(皮膚や腸管など)である体内の多くの場所と同じく
口の中も数多くの細菌がお互いの勢力を伸ばそうと
せめぎ合っています。
悪性細菌を減らすためには良性細菌を増やせば良いのです。
これも「遺伝子に沿った食事と生活」で可能です。

要するに
専門家に依頼してきちんと清掃してもらうこと
「遺伝子に沿った食事と生活」
最大の武器なのです。

遺伝子に沿った食事と生活は
正しい指導の元、
比較的簡単に実行できます。

そうすると、自らの身体の細胞の一つ一つが輝き、
全身に力がみなぎってきます。

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今日も最後までありがとうございました。
またお会いしましょう!

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