さて、
テロメア（命の回数券）の長さが大切なことはわかったところで、
あなたのテロメアの長さはいったいどのくらいなのでしょうか？
近所の赤ちゃんよりは短いことは仕方がありませんが、
自分のテロメアが残りどのくらいなのか、知りたいところですよね。
9.自分のテロメアの長さを推測しよう
テロメア（細胞分裂の回数券）の長さを実際に測定することは
不可能ではありませんが、まだそれほど普及していません。
では、テロメアの長さの予測をすることが出来るでしょうか？
実はごく簡単な方法があります。
それは、見かけ、とくにお肌の年齢です。
医学的にも見かけと体内年齢が
深く相関しており、
時として血液検査よりもよい目印になることは
すでにご存じのことと思います。
テロメアと見かけ年齢と健康状態に関しては
デンマークの研究で70-99歳の387組の双子を
7年間追跡した研究があります。
結果、若く見えた人の方が長生きで呆けなどが少なく
健康状態が良かったことがわかっており、
同時に若く見えた人の方がテロメアの長さも長かったのでした。
参照：Perceived age as clinically useful biomarker of ageing:cohort study
つまり、すでにみなさんが実年齢よりも老けて見える場合、
テロメアが年齢不相応に短い可能性があります。
11.なぜお肌なのか
では、なぜお肌（皮膚）の年齢が大切なのでしょうか？
あなたは皮膚の役割を単に体を覆うものだと思われていませんか？
実は皮膚は体の中でも大きな臓器の一つなのです。
そう、脳、肝臓、腎臓、心臓、肺など、生命に直結する
重要な臓器と同じく、
皮膚も重要な臓器なのです。
皮膚には体を外界から守る、という働き以外にも
皮膚に付いたものを吸収する臓器でもありますし、
体内で不要になった代謝産物（老廃物）を
汗や髪の毛に排出する
排泄のための臓器でもあります。
皮膚が大切な臓器と言われてもピンと来ないかもしれませんが、
実際火傷などで皮膚の表層を大きく失うと
人は死んでしまいます。
また、便利なことに
すぐにその時の状態が目に見える臓器でもあります。
睡眠不足の翌日、
目の下にクマができていたり、
顔色が悪かったり、
お化粧ののりが悪かったりするのを
如実に感じることもあるでしょう。
お酒に酔ったり、運動すると血流がよくなって
顔が赤くなるのを感じることもあるでしょう。
私は1968年生まれですが、
周りに30-50歳前後の人がたくさんいます。
失礼ながらそんな人たちのお化粧の下のお肌を
じっと見つめることがあります（ごめんなさい！）。
中には朝から夕方まで「あー、なんだか疲れますね。」と言う人がいます。
夜遅くまでお仕事もされ、慢性的な睡眠不足もあるのでしょうが、
その人のお肌は私の歳下とは思えないほどシミやシワでくすんでいます。
また、10時頃には「あー疲れた」という子供もいます。
おそらくは機能性胃腸症なのでしょうが、
運動会や避難訓練などでちょっと緊張するとすぐにお腹が痛くなる子です。
その8歳か9歳の子供のお肌も、軽いアトピーの様にも見えますが、
息子と同世代とは思えないほどくすんでいます。
お肌の張りやツヤに関係するタンパク質や水分は
食べ物などで取りこんだ後、体内で再合成されたもの。
つまり、体内の状況をそのまま表しているのです。
それをそのまま見ただけで評価できるので、
よい指標になるのです。
12.見た目で社会的評価や収入まで変わる
少々余談ですが、見た目は収入や社会的評価にまで影響を及ぼします。
1960年の大統領選挙の時、
選挙前のディベートを
テレビで見た人はケネディを優勢と、
ラジオで聞いた人はニクソンが勝ったと感じたのですが、
結果、それまでの劣勢をはねとばしてケネディが勝利したのは
元気はつらつとして見た目が大きく作用したと考えられています。
（実際はケネディはアジソン病という難病だったのですが）
ハロー効果と言いますが、
見た目がよくて溌剌としている方が
男女とも高評価を得やすいことがわかっています。
服装や姿勢も大切ですが、この見た目に一番作用する体の部分がお肌です。
13．実際に鏡を覗いてみよう
ですからあなたも自分のテロメアの長さと社会的評価を推測したければ
自分の素顔が同世代と比べて若そうなのか、老けているのかを
鏡で見てみればいいのです。
早速、何も付けずに鏡をのぞき込んでみてください。
どうでしたか？
ところで、老けている！と思われたあなた、
心配ありません。
お肌の細胞は入れ替わります。
しかもたった1ヶ月半程度で。
実際、実践会の参加者の方は個人差もありますが、
年齢にかかわらず（80歳の参加者も含め）
1ヶ月半ぐらいで
お肌が潤ってきたりツルツルになってきたと言われます。
そしてお肌だけでなく体の細胞も入れ替わります。
後日この話はしますが、何歳であっても入れ替わりますので、
ご心配には及びません。
14.病気以外の回数券を消費してしまう食事や生活習慣
では、話をテロメアに戻して。
なぜ同じ双子でもテロメアの長さが違うのでしょうか？
このテロメア（細胞分裂の回数券）は
明らかにわかるような病気だけでなく、
生活や食事で使われ方が変わります。
糖化や過剰な酸化と言った慢性炎症で
より早く使われてしまうのです。
悪い生活で老化が進む、というのは
細胞レベルから見ると
テロメアという命の回数券を無駄遣いする、
ということなのです。
たたでさえ、
家族や同僚の風邪をうつされたり、
不注意とは言え、指をケガしてしまったり、
虫に刺されて腫れてしまったり、
外で日に焼けすぎてしまったりします。
これらは全てテロメアの消費と直結しますが、
病気やケガの全てを予測し防ぐことは、
神ならぬ身、出来ません。
しかし、食事や生活の多くは管理が可能です。
ガン細胞はテロメアが短くならないので
無限の増殖能を持っているのですが（だから困る）、
生殖細胞（精子や卵子）を除くほとんどの細胞では
残念ながらテロメアは短くなる一方です。
命の回数券を買い足すことが出来ない以上、
日常生活でテロメア（命の回数券）を最低限の消費に押さえることは、
高齢になっても健全な心を脳と体を維持するためだけでなく、
さらには現在の仕事や学校の成績を上げるにも必須のことなのです。
a.回数券の無駄遣いの原因－過剰な酸化
ほとんどの生命は酸化という化学反応を利用して生きています。
酸化は生きる上で絶対に必要な化学反応なのです。
また、酸素を使う以上、避けられない化学反応でもあります。
ですから、生命は酸化を打ち消す抗酸化物質を持っています。
ヒトの遺伝子にもそれが刻み込まれています
では、どうして過剰な酸化が起きるのでしょうか？
現代社会には遙かなる太古から受け継ぐ遺伝子が想定していない
ストレスで満ちあふれています。
自然界にはあり得ない食べ物、
自然界にはあり得ないストレス、
自然界にはあり得ない大気汚染・水質汚濁などの汚染物質
自然界にはあり得ない光、
自然界にはあり得ない睡眠時間
自然界にはあり得ない長時間座位
自然界にはあり得ない電磁波
こうした文明社会ならではの「自然界にあり得ない」ものは
遺伝子に想定されていません。
生命に刻み込まれた
遙かなる太古からの叡智が役に立たないのです。
その結果として、
体内であふれた酸化物質を処理しきれずに過剰な酸化を起こし、
テロメアをガンガン無駄に消費することになります。
例えばタバコ
タバコなんてただでもらっても欲しくない猛毒ですが、
タバコを吸う人はテロメアが短いことは様々な研究で報告されています。
例えばタバコを吸う女性はそうでない人より回数券が短く、
しかも毎年余分に回数券を使っています。
また、体内で抗酸化物質を作るには
適度な運動が必要ですが、
現代社会にありがちな運動不足な生活形態では充分に抗酸化物質が出来ません。
座りっぱなしの生活もテロメアを短くすることが報告されています。
想像に難くないでしょうが、
遺伝子には想定されているはずのない
肥満の人はそうでない人に比べテロメアが9年分短い
という報告もあります。
また、過剰な精神的ストレスも同じです。
精神的なストレスは
抗ストレスホルモンであるステロイドなどを通して
副腎を疲弊させ、
全身のホルモンのバランスを崩し、
白血球の数を変え、
血糖を上げ、血管を縮め、
血管や免疫に傷を与えます。
ストレスもテロメアの長さを短くすることがわかっています。
うつ病の人がテロメアが短いのです。
b.回数券の無駄遣い－糖化
あなたは「糖化」をご存じでしょうか？
ヒトの体内にはタンパク質が20%位含まれますが、
このタンパク質は古くなったり傷が付くと
修復されたり分解されて再利用されます。
それも無理なら捨てられてしまいます。
ところが、体内に過剰な糖質があると
糖質はタンパク質にがっちりとくっついて、
修復できない傷を付けるだけでなく、
捨てることさえ出来なくなってしまうのです。
（糖化は過剰な酸化を引き起こすので、
厳密な区別は難しいです）
この糖化の典型が糖尿病ですが、
糖尿病に限ったことではなく
骨粗鬆症やアルツハイマー病や皮膚のシワ、動脈硬化、ガンも
糖化と深く関わっています。
糖尿病の人がガンが多いのは有名な事実ですし、
当然呆けや骨粗鬆症も。
糖化には体内で行う糖化と
体外から糖化したものを食べ物として取り入れることによる糖化の
大きく二つがありますが、
抗酸化物質が体内にあるのに比べ、
「抗糖化物質」というものは
糖化は自然界ではほとんどあり得ない反応で、
地球上には「抗糖化物質」があるのはありますが、
ヒトの遺伝子が想定しているようには思えません（これは個人的見解）。
そのため、体内に年齢と共に蓄積していってしまいます。
実は糖尿人でなくても
ちょっとした糖質のとりすぎで簡単に体内で糖化は起きます。
血糖が正常上限の人は糖尿病でなくても呆けが起きやすい
のはそのためです。
こうなると検診などで
「ちょっと血糖が高めですね」「糖尿の気がある」なんて言われた時点で
「糖尿病」とはっきり言われたわけではないからまあいいか、と放置すれば
将来の呆けを約束されたようなものです。
また、糖化した食べ物は直接体内に取りこまれます。
糖化した食べ物を制限することで傷や病気の治りが早くなることも知られています。
ちなみに、私も大好きだったドーナツやポテトチップスはこの糖化した食べ物の権化です。
今は毒の固まりに思え、お金を出して買う気にはとてもなれません（苦笑）。
15.ではどうすればいいのか？
もう、あなたもお気づきだと思いますが、
糖化や過剰な酸化を出来るだけ避けるには
日常の小さな積み重ねが大切です。
できるだけ糖化していない物を食べることや
糖化を防ぐ食べ方で蓄積を防ぐしか現在のところ方法がありません。
座りっぱなしだったり、
太っていたり
タバコを吸ったり
ドーナツやポテトチップスを食べたり
夜更かししたり、
ストレスがかかり過ぎると
回数券を早く使ってしまうのです。
それをしなければいいだけです。
なぁんて答えは単純！
要は「遺伝子に沿った食事と生活」です。
これはすでにe-bookなどに書いてあるので、
皆さんも今更疑問の余地は無いと思います。
もちろん、メルマガやe-bookには書いていない技もたくさんありますが、
それは実践会の参加者には色々とお伝えしています。
16.選択の自由と責任
私は
風邪、
細菌感染、
メタボリック症候群、
高血圧、
糖尿病、
骨粗鬆症、
脳梗塞、
認知症、
心筋梗塞、
胃ガン、
大腸ガン、
肺気腫、
喘息、
花粉症、
自己免疫性疾患、
などなど、
多くの病気の方を診てきました。
健全に生きていても回数券を使っているというのに、
それらの方はみな、
毎日、毎時間、毎分、毎秒
命の回数券を余分に使っています。
そして、その病気は自分自身だけでなく、
家族の命の回数券をも余分に使っています。
子供を看病している母親がテロメアが短いことも報告されているのです。
元気で生き生きするのは
自分のためだけではありません。
自分を取り巻く家族のためでもあります。
あなた今日、今この瞬間も
テロメアという回数券を体中で使っています。
ほんのちょっとでも良いのです。
座っている時間を減らす、
食べるものをより良いものに変えてみる、
より良い時間帯に食べてみる、
タバコを減らしてみる。
こうした小さなことの積み重ねが
より良い生につながっていきます。
それとも今の生活を改めずに
余分にテロメアを使っていきますか？
それともテロメアを大切に使い、
よりよい命を生き抜きますか？
人生の最後を平均的日本人のように
看病のいる10年間で過ごし
自分だけでなく家族の命の回数券まで
無駄遣いさせるのではなく、
最後まで人生を謳歌するために、
今日からより良い食事と生活に変えてみませんか？
そのための手段が
DNA Diet and Lifestyle 遺伝子に沿った食事と生活なのです。
あなたを本当に治すのは
食べ物でもなく私でもなく
あなた御自身です。
生活習慣の改善は
最初は意識して、やがて無意識に
誰でも出来るようになっていきます。
本当の健康は、
自分にとって良いことを、するかしないかの
小さな選択と決定の積み重ねなのです。
その良い選択をして実践していくために
基本的な知識と専門家の助言が必要なのです。
私がみなさんの最良の主治医になって、
健全化へ導けるように
情熱を持って最大限の努力をします。
無料でカウンセリングも行っています。
健康についての悩みや願いなど、
小さな問題に思えても実際は大きな問題かもしれません。
どんなことでもご相談下さい。
本気で将来を見つめ、
今の肉体を進化させ、
今ある症状や病気の改善、
仕事・学校・運動の成績向上、
人間関係の改善、
収入の増加、
将来にわたって人生を楽しむための体を手に入れて、
生き生きと楽しく過ごしたい！
そう思う方はどうぞ、
私の元においで下さい。
日々進化する「機能性医学」。
私もまだまだ発展途上人ですが、
私の知りうる最高の情報をお知らせし、
また、あなたとメールやスカイプ、
対面などのやりとりをしながら、
今のあなたと将来のあなたとご家族に
生き生きと過ごして頂けるよう、
全面的に支援します。
１人でも多くの方に健康になって頂きたいと願っています。
御一緒に輝く未来を手に入れましょう！
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