パソコンやスマフォのブルーライトから目を守れ1 パソコンと周りの調整でブルーライト対策

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読者の方からこんな質問がありました。

「1日の多くをパソコンを見て過ごします。
PCのモニターがギラギラしていて、ずっと仕事をしていると
頭が痛くなります。
翌朝起きたときも脳が電磁麻痺している感じです。

問題はパソコンの電磁波と画面のギラギラだとわかっていますが、
仕事上使わないわけにはいきません。
どうしたらいいですか?」

典型的なコンピューター視覚症候群ですね
理想を言えば、パソコンから離れて森林浴でもしましょう、
と言うことになりますが・・・。

さて、コンピューター視覚症候群は
コンピューターによる目などの症状があることをいいますが、
短期的には次のような症状を引き起こします。
    スライド2

視界がぼやける
ものが二重に見える
目が乾燥し赤くなる
目がちかちかする
頭痛
首や背中のこりや痛み
全身の疲れ

こんな症状があると仕事の効率も下がりますね。

研究では仕事などでパソコンを使う50-90%の人は
これらに悩まされています。
大人だけでなく学校でパソコンを使い、
家ではゲームやスマフォを使う子供も、
こうした問題を抱えています。

・長ければ長いほど問題が大きくなるわけですが、
・焦点を当てて、目を上下左右に動かして書類を見たり、
パソコンを見て、頻回に焦点を合わせ直すこと、
・コンピューター類はまぶしかったりちらついたり、
画面のコントラストなど色んな要素があって、
紙の書類や本を読んだりするよりも目の筋肉を非常に使います。
・画面から近ければ近いほど、
・あっていないメガネをかけていると
よけいに問題が起きます。

近年までパソコンモニターと長期的な目の障害との
明確な研究はありませんでしたが、
2013年、台湾では若者の白内障が増えていると報告されました。

台湾では平均、スマフォを3時間、パソコンの使用時間と合わせると
8.5時間程度使っており、
こうした若年層に白内障が増えているというのです。

また、2016年にもLEDライト、
テレビやパソコンやスマートフォンのブルーライトが
白内障や黄班変性症と言った
失明に至る病気と関連している可能性が発表されました。
The dangers of blue light: True story!
: J Fr Ophtalmol. 2016 Mar 31; Renard G,

白内障とは多くは高齢の方に発症する病気で、
目のレンズの部分が濁って霧がかかって見えるようになり、
やがて失明する病気です。

話がそれますが、
19世紀のフランスの印象派の画家の
クロード・モネさんが晩年は白内障で手術しています。スライド4

白内障は比較的簡単に手術できます。

黄班変性症は治療法がまだない病気です。
食事や生活の変化で日本でも増えており、
失明原因の第4位です。

・中心部がゆがんで見え、
・視力が低下し、
・色もわからなくなる、
という症状があります。

問題なのは回復するための治療法があまりなく
現状維持がやっと、ということです
つまり、予防が大切というわけです。

スライド5

私はスマートフォンを持っておりませんが、
私の周りはスマフォだらけです。
日本の若者もスマフォをよく使っているようですね。

パソコンで目が疲れる

グラフ:養命酒造プレスリリース

10代など、平均使用時間がなんと4時間半を超えるそうです。

こんな若いときからスマフォを使い続けていると
その人の目はどうなるんだろう・・・
と思いますが、
私もパソコンを1日7時間位使いますので、
人ごとではありません。

目が疲れるな~くらいではまぁ、しょうがないか
と済ませる人も多いでしょうが、
失明に至る病気になる可能性があるとなると、
仕方がないなでは、すみませんね。

というわけで、対策方法を考えてみましょう。
ちょっとした対応で、
目に対する影響を小さくすることが出来ます。

スライド6

・画面のまぶしさを減らすために、
 周囲の明るさを調節しましょう。
 窓が近いならカーテンを閉める、
 日差しが変わるまでモニターの向きを少し変える。
 照明の色を変えたり、明るさを変えると良いでしょう。

・パソコンの画面の設定も変えましょう。
これを導入するのも手です。
 工場出荷時のままで使う必要はありません。
 文字のサイズ、明るさ、コントラストなどを変更しましょう。

・周辺器具も利用しましょう。
 

画面にブルーライトを軽減するフィルター(↑写真をクリックして下さい)を付けたり、

ブルーライトを軽減するメガネ(↑写真をクリックして下さい)をかけたりして
 目を保護するのも良いでしょう。

モニターの隣横に台(データホルダー)(←クリックして下さい)をおき、
作業中の書類を置いて、
画面と書類の上下の視線の往復を減らすのも効果的です。

・モニターの位置も変えましょう。
 研究では顔から50-70cmほど離し、
 若干、下目使いになる位置がよいとされています。

ノートパソコンならば
スタンディング・デスク(←クリックして下さい)にしたり

ワイヤーのあるキーボードマウス(←クリックして下さい)などを使いましょう。

・目を乾燥させないように、出来るだけ瞬きします。
 目を潤す目薬もよいでしょう。
20分ごとに20秒ほど画面から目を離し50cm以上先のものを見ます。
Windows8以上だと、タイマーが付いているのでそれを使うとよいでしょう。

・眼科で視力検査をして、メガネの調節もしましょう。
時にはパソコン用のメガネが必要かもしれません。

ホワイトカラーの仕事には欠かせない道具のパソコンですが、
賢い使い方をして、体への被害を最小限に食い止めましょうね!

参考 Protective effect of blue-light shield eyewear for adults against light pollution from self-luminous devices used at night.

商品の製造販売には私は関わっておりませんので御了承下さい。

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コメント

  1. 伊藤 剛史 より:

    松本先生のアドバイスを参考にして、
    できる対策を少しづつやることで、かなり改善できました。

    ・原因としてMacのノートPC(レティナディスプレイ)の
     ギラギラした照度が凄かったのですが、
     そのPCが壊れたこともあり、PCを買い換えました。

    ・新しいPCでは、ディスプレイに電磁波をカットするフィルターを着用しました。

    ・ブルーライト眼鏡も購入して、PC作業時には着用するようにしました。

    これらの対策によって、頭痛はなくなりました。

    ・PC作業をできるだけ減らして、休憩を入れたり、
     必要最低限にPC利用するように
     PCに触れる時間も減らしました。

    ・スマホも同様に、できるだけスマホを見るのをやめました。

    ・自宅でも、TVやスマホに触れる時間を減らしました。

    ・これらの結果、体調不良は解消されました。

    食事や睡眠など基本的な生活習慣の改善も影響はしてると思います。

    電磁波障害は、現代病として見過ごせない、
    対策の必要性のあるものだと認識できました。

    松本先生の推奨されているスタンディング作業スタイルなども応用ノウハウとして
    実践していきたいものです。

    松本先生の健康法は効果バツグンです。

    1. 松本 明子 より:

      頭痛などがなくなってよかったです。
      小さなことを一つずつ実行すれば、
      結構簡単に改善するものですから。