実はワクチンにはまだまだ様々な問題があります。
・当たりはずれがある、
・一般的には副作用と言いますが、重篤な副反応―がある。
・危険な添加物が含まれている
・免疫かく乱機能がある
というのが主な4点です。
「当たりはずれ]
インフルエンザには大きく分けて3種類あります。
A型に香港型やソ連型を代表とする2種と、B型と一般的に呼ばれます。
ソ連株や香港株に代表されるインフルエンザのA型は
全世界でほぼ共通の型が流行しますが
細かく変化しながら流行することも多いのです。
B型は小さな変化は少ないのですが、
同じ年にいくつかの株が流行することが多い傾向があります。
ちなみに日本では
A型2種類とB型2種類のワクチンを作っています。
以前はB型が1種類だったために、
先の慶応大学らの報告でも
A型の有効率はまずまずなのに、
B型がパッとしなかったのでしょう。
(2013-14年の間に診療した
インフルエンザらしき患者4727人のうちの、
インフルエンザ検査が陽性だったA型876人とB型1405人の
6ヶ月から15歳の小児を対象に
ワクチンの効果を分析したところ、
発症予防効果は平均45%、
A型は63%、 H1N1に対しては77%、
B型は26%だった、と報告)
また、ワクチンは
今年どの株が流行るかを前もって予想して作るのですが、
細かく変化するウイルスを正確に予測して
ワクチンを作ることが難しいのも事実です。
こんなわけでのとCDCアメリカ疾病センターは
2014-15年にかけてのワクチンは
大人では18%しか予防効果が無かったと2月に発表しました。
さらにはこのインフルエンザの変わりやすさのため、
製造過程で変化してしまう、なんてこともあります。
これもアメリカの話ですが、
2012-13年のように、正確に予測できても
製造過程内でも変異してしまい、
予定としていたものと違うワクチンが出来てしまうこともあり、
結果として50%程度の効果だったこともあります。
Low 2012–13 Influenza Vaccine Effectiveness Associated with Mutation in the Egg-Adapted H3N2 Vaccine Strain Not Antigenic Drift in Circulating Viruses
こうなると当たるも八卦、当たらぬも八卦、という感じですね。
[副反応ー副作用の問題]
ワクチンには
時として重篤な副反応がありうる、
ということも問題です。
一般的には副作用といわれますが、
時には死亡に至ることもあります。
もちろん、とても頻度が低いのですが、
ワクチンで死んだのでは死んでも死に切れませんよね。
また、ワクチンごときで後遺症が残るような副作用があるのでは
それに当たった人は困るわけです。
これは全ての医薬品や医薬部外品にいえることですが、
どんなにまれでも副作用に当たった人にとっては100%。
どんな小さな可能性も受け入れられない人は
最初からワクチンなどしない方がよいでしょう。
[危険な添加物]
インフルエンザワクチンの中には
添加物としてホルマリンやチメロサールといった
明らかに危険な物質を含む物もあります。
チメロサールは水銀で、
自閉症など、脳機能障害の原因となるとも考えられていますので、
これらの人には投与しない方が良いと思いますし、
乳幼児に投与すると後に自閉症を起こす原因になるとも考え方もあります。
ですから、乳幼児の場合、
とくにチメロサールを含まない物を
使ってもらった方がよいと私自身は考えます。
ホルマリンはIARC(国際ガン研究期間)で、
タバコなどと同様に、
発ガン性物質のgroup1-ヒトに対して発ガン性が認められる
と認定されている物質です。
せめて、こうした物が含まれていないものの方が
望ましいように思えます。
[免疫かく乱機能?]
毎年インフルエンザワクチを打っている子供は
健全な免疫機能がおかしくなり、
特定のインフルエンザになりやすくなる、
との報告もあります。
Annual Vaccination against Influenza Virus Hampers Development of Virus-Specific CD8+ T Cell Immunity in Children. J Virol 2011; 85(22).
また、ワクチンを打った子の方が入院率が3倍高かった。
喘息の子はもっと高かった。という報告まであります。
21 Science Daily May 20, 2009
ただし、アメリカでは
日本で使われていない吸入式のワクチンが含まれており、
これらは喘息の症状を悪化させる可能性があることが報告されているので、
そのまま日本に当てはめられるかどうかは別問題ですが。
これらの原因は
人工的な免疫が自然の免疫をかく乱するのではないか、
と推定されています。
本来の免疫を獲得すれば
多少のウイルスの変化には対応できるが、
人工的な免疫の場合、
そうした能力がつかないのではないか、
などと考えられています。
なんだか、ワクチンの目的からすると
本末転倒な話ですが、
こうなると、例えば、毎年は受けないで、
受験の年だけワクチンをしてみる、
などという選択肢もあり得ますね。
もう一度まとめてみましょう。
・感染は予防しないのでうつる
・症状が出ない、あるいは軽くなる可能性はある
・副反応(副作用)はあり得る
・そもそも型が一致しないと意味がない
・危険な添加物が入っている会社の製品もある
・毎年すると免疫能がかく乱されてかえってかかりやすくなることも
個別の判断がとても重要で、
ワクチンは危険だけで意味がない、
という意見にも、
とにかくワクチンを打っておけばよい、
という意見にも
間違いがあるように思えます。
ですので、
皆さんもご自分の年齢、
仕事や生活環境、
もともとの病気などをよく考えて、
その後、医療機関に相談して下さい。
保育園などに通う乳幼児の場合は、
是非、添加物の少ない方を選ぶように
医療機関に相談されてみるのも一つの手でしょう。
以上、皆さんのご参考になれば幸いです。
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ずっと価値があると思います。
インフルエンザワクチンはそれだけ
難しいと言うことでもありますが。
参考になると幸いです。
医師です。
正直言うと少し意見が違います。
現在のワクチンが予防効果に関して
今ひとつ乏しいことは充分分かっていますが・・。
毎年の流行を見ると、
やはりかなり流行るシーズンと
そうでないシーズンがあることは事実。
無論前年度の流行で、
個人個人の抗体産生の問題があるとは思うけど、
ワクチンのマッチ率の影響もあると思います。
とすれば、やはり何らかの予防効果がある気がします。
それと集団免疫という考え方はどうでしょうか・・。
学童強制接種の時期に最も恩恵を受けたのは
高齢者であったという事実・・。
「自分の子供が痛い目をして、見知らぬ老人の
予防をするために・・・」では、
面白くないかも知れませんが、
社会の損得勘定を考えると
建設国債と同じような気もします。
俊行さん、コメントありがとうございます。
私も「ワクチンのマッチ率の影響」は多分大きいと思いますね。
マッチしていれば何らかの意義はあると思います。
「慶応大学らのデータでも症状の強いH1N1に対して、77%」
http://metabo-cyuunenn.sunnyday.jp/flu-shot-2/
というのはかなり成績が良いと思います。
重症予防効果もありますし。
でも、「当たるかどうか」、なんてクジじゃあるまいし、
ってとこもありますよね。
地震予知が、まだまだ難しいのと同様、
「100%、インフルエンザの型がピッタリのワクチンもまだ難しい」
そこを理解した上で
皆さん決定したらよいと思っています。
集団免疫の考え方は大切ですよね。
日本で麻疹ワクチンの接種率が低下し、
「日本の修学旅行生がカナダで麻疹になったから、カナダで麻疹が流行するじゃないか!」と
ブーイングされたのは記憶にありますが、
「自分のためだけでなく他の人のためにも免疫をつける」
という考え方も社会的にも個人的にも意義があると思います。
でも、インフルエンザは麻疹と違って
どんどん変化するウイルスだからな~というのも事実。
どうせ撲滅できるウイルスじゃないですし。
だからその事実を知った上で選べば良いと思います。
「今年はマッチしています様に」って祈りながら。
私も、日本でウイルスにまみれながら診療していた頃は
「当たるも八卦、当たらぬも八卦」と思いながら
自分に投与していました(笑)。
でも、毎年使うとかえって、インフルエンザになりやすいというデータは
無視できないなぁと思います。
これは私もショックでした。
また、乳幼児への水銀接種は、栄養療法業界では
自閉症と強く関係しているとされており
(自閉症児は遺伝的にメチレーション機能が低下しており、
水銀の代謝もかなり悪いことが多い)
特に乳幼児には
ホルムアルデヒドやチメロサールの入ったものではなく、
できるだけ余分なものが少ないものを選ぶ方が良いと思います。
たとえそれが少々お値段が高くても。
保存料って、加工食品でも同じですが、
究極すれば
「長持ちさせて「お値段を下げるためのもの」
ですよね。
私自身はどうせ投与するならより危険性の少ないものを
ちょっと奮発してでも選んだ方が良いと思います。