若くてもご用心!~何と20歳前後から動脈硬化は始まっている~

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管理が悪いと血管が動脈硬化を起こしていく、
ということは知っている。
でも、何の症状もないし、
俺の血管は大丈夫のはずだ、
自分には関係ないと
思う方は多いでしょう。

でも、本当に関係ないのでしょうか?

動脈硬化は実は意外と早くから始まっています。
1950年初頭の朝鮮戦争の時、
心血管異常以外で亡くなった
20-32歳のアメリカ兵士111人の解剖がなされました。
するとなんと78%に
冠動脈硬化(狭心症や心筋梗塞の原因)があったのです。
内科医の中では有名な事実です。
J Am Coll Cardiol. 1993 Aug;22(2):459-67

最近は5歳児の頸動脈硬化(脳卒中に関係)まで
報告されています。
Pediatrics Vol. 129 No. 1 January 1, 2012 pp. 45 -54

水のホースだって、
ちょっとくらい水の出が悪くても、
ちょっとくらいひびが入っていても
程度が軽ければ
何の問題もなく使えるものです。

だから、問題がないのではなく、
大きな問題が発生する直前であるだけです。

若者の心筋梗塞が少ないのは
動脈硬化がないからではなく、
程度が軽いから症状が出ないだけです。

正常な血管は血管の壁に厚みはありますが、
弾力があり、中にもプラーク、水垢の様なものはたまっていません

でも、実際には20歳代から
心臓の血管は狭くなりはじめているのです。

そして10年単位で血管は徐々に動脈硬化を起こしていきます。
でも、実は少々狭いくらいでは全く症状がないのです。
やがて、血管の中が大体1/4位になって、
しかも運動した時にようやく症状が出るのです。

私が研修医の時に出会った20歳代の患者さんは
幸か不幸か、
血管がすでに動脈硬化で細くなりかかっている上に、
痙攣してほとんど血が流れなくなったから症状が出たのですが、
改めて、動脈硬化が
若くして始まっている、
ということを思い出した出来事でした。

私(46歳)の世代やその上の世代の方は
まず、確実に動脈硬化があるでしょう。

元気だから症状がないのではなく、
病気は進んでいるけど症状が出にくいだけ。

そのことを意識して体をいたわりましょう!

特に夜遅い夕食は
血管の老化と直接関わっています。
できるだけ早い時間に済ませましょうね。

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