抱擁で認知症が改善する?

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みなさん、ハグしていますか?日本的習慣ではありませんよね。

私も日本にいたころは映画の中だけの出来事でした。

 

ところ変われば場所変わる、で
ルーマニアではあいさつがハグで始まるんですよ。

夫の両親とも久しぶりに顔を合わせたら、ハグです。
さらに、両頬にキス。

 

夫に紹介された初対面の
ルーマニア人の大汗かいた剥げた
中年男性ともハグとキスであいさつ。

いや、それは嫌だな~と思わず腰が引けてしまいましたが。 🙁 

ところで、オキシトシン、というホルモンがあります。
オキシトシンは特に分娩時や授乳時に
脳の下垂体後葉から分泌が増加しますが、
それだけでなく、
お母さんが子供と触れ合ったり、
誰かと、あるいはペットを抱きしめたりすると
出てくるホルモンです。

 

ですからオキシトシンは
愛情ホルモン・幸せホルモンとも呼ばれますが、
それ以外にも
学習意欲や集中力が向上する、
積極的になりやすくなる、
ストレスを抑える作用、
不安を抑える作用など
色々作用があるんですね。

 

自閉症児ではオキシトシンを吸入させると
症状が改善した、あるいはするのではないか、
という報告もあります。

さて、そのオキシトシン。

東京理科大学のマウスでの研究ですが、
脳に届きやすいように特殊加工したオキシトシンを
アルツハイマーのマウスの鼻の中に投与すると
空間や作業の記憶障害が改善したのです。

 

まぁ、マウスの実験だろ~と思われるかもしれませんが、
実際はマウスも人も似たようなものなんですよ。

 

薬ほど効率的とはいきませんが
自分で何とかオキシトシンを増やしたいですよね。

 

オキシトシンの原料となる種々のアミノ酸が
そろっていることはもちろん大切です。

つまり、たんぱく質をちゃんと食べていて、
それをちゃんと消化できて、
吸収できて、
さらにそれを再構築する能力があることが大前提なのですが、
オキシトシンを分泌させるには
子供や家族や、親しい誰か、
あるいはペットを抱きしめたりするのが有効ですから
是非、お金も時間もかからないこの方法、
やってみてはいかがでしょうか?

 

幸せになって認知症も改善する可能性があるなら
やらない手はない、ってとこでしょうか。

 

だからって、嫌がる相手にハグしないでくださいよ、
犯罪になっちゃいますから。

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