人生100年時代、年配の方たちが最も恐れていること、
それはガンではなくボケ、という話もありますが、
今日はそのボケをどうやって改善するか、というお話です。
最近、「認知」という言葉が正しく使われていない場面を見かけますので、
今日はあえて、すっきりするためにボケ、痴呆という言葉を使います。
ご了承ください。
まず、時々見かけますよね、これをしたらボケが治る、という話。
断言しておきます。
これ、というのが20項目ぐらいあれば別ですが、
これ3つだけしたらボケが治る、という方法はありません。
なぜか、ボケはただ一つの原因で起きているのではなく、
たくさんの原因が重なって起きているからです。
そこをわかってもらった上で、あえて、
ボケを改善するためにこれだけは絶対したい10のことをお話しします。
ボケの始まりは記憶や気分をつかさどる海馬から始まります。
海馬は低酸素や低栄養に弱い場所だからでしょう。
でも、実は、海馬の細胞は死ぬまで新生することが最近の研究で分かっています。
なんと毎日、左右合わせて1400個くらいできると見積もられています。
そして、大人になってからも新生され続けているこの海馬の細胞が
新しい記憶にも大きくかかわっていると考えられています。
残念ながら、確かに年齢とともに新しくできる細胞の数は減るのですが、
それでも死ぬまででき続けていると考えられています。
ですので、大切なのは諦めないこと!
今からお話しするのは、海馬の細胞を増やす方法、すなわちボケを改善させる方法です。
もちろん、予防することにも役立ちます。
①ブルーベリーなどの色の濃い野菜や果物を食べること。
平均78歳のすでに記憶力が低下した人たちに3か月
ブルーベリージュース250ml×2MAや、ブドウジュース250ml×2MAでも
海馬体積と記銘力障害は回復しているという報告があります。
体の大きなアメリカ人の研究だから日本人に換算したら1合を朝晩程度、でいいと思います。
それでも、糖質が多いと思うので、ジュースをググっと飲み干すのでなく、
油やたんぱく質を食べた後にブルーベリーなどを食べるとさらによいと思います。
この作用、ブルーベリーにあるアントシアニンなどの抗酸化物質のおかげと考えられるので、嫌いな場合は色の濃い野菜で代用もできるかもしれません、
なお、ベリー類は農薬が多いのでできるだけきれいなものを選びましょう。
②片掌に乗っかる程度のナッツやカボチャの種を食べる。
ナッツにはビタミンEが多くて脳機能の向上に良いのです。
線維も多いですし、Mgもたくさん含まれています。
ただしナッツも種も生のものを一晩(8時間くらい)水に漬けて、
よく水ですすいでから食べる。
水に漬けるのは抗栄養素を除くために必ず必要。
塩つきやローストは食べ過ぎたり油が酸化してしまうのでやめましょう。
開封したものはカビが生えないように必ず冷蔵庫か冷凍庫に保存。
ブラジルナッツは6個以上食べたらダメ。セレンが多いので。
セレンはグルタチオン・ぺルオキシデースの補酵素なので、
絶対に必要だけど、多すぎるのもダメなので。
マカデミアやカシュー(白いものは抗栄養素が少ない)は水に漬けなくてもOKとおもう。
漬けるなら2-3時間だけ。
つけすぎるとぐちゃぐちゃになります。
③オメガ3の多い魚を食べる
サケ、サバ、イワシなどですね。
ただし、オメガ3は熱に弱いから焼きすぎないように。
サバの甘くない煮つけなんていいかもしれませんね。
④良質な食事
当たり前なのですが、加工食品には大切な栄養素があまりありません。質の良い野菜や果物、魚やお肉には色々な栄養が含まれています。
その他のビタミンやミネラル(特にMgやZn)の多いものを食べる。
ビタミンEも、B1も、B12も、AもCもDもみんな大切。
マグネシウムも亜鉛も。
「アミノ酸調味料」の入ったものや小麦は止めて、
加工食品はできるだけ少なくしましょう。
これらはきれいな野菜、果物、ナッツや種、お肉、魚に多いです。
⑤ 40分×週3回歩く。
高齢者に週3回、15分歩き、翌週は20分にし、と5分ずつ増やしていき、最終的には40分×週3回歩いてもらい、1年後に海馬の体積を測るとちゃんと海馬の増え、記憶力や気分もよくなっていた、という報告があります。
運動は脳の血流をふやしますからね。
歩ける人は今日から始めましょう!
でも、実はダンスがもっともボケの改善に良いようです。
⑥新しいことを勉強する、好奇心を持ち続ける
覚えられなくても脳に刺激を与え続けるのは大切。
考えることで脳の血流を増やします。
例えば体のことなら自分がちゃんと自分の「主治医」になるつもりで
人任せにしない。
運命を受け入れるだけでは愛和実りませんわ、
って、その昔、宇宙戦艦ヤマトの森雪ちゃんが
スターシアさんに言っていましたが、
運命を受け入れるだけでは人生は実りません。
色々な対処法を探すのは脳の刺激になります。
そしてその刺激は脳の血流を増やし、海馬を増やします。
しなくちゃいけない、のではなく、
新しいことを知るのが楽しい、という気分でいるといいですね。
私の過去の動画も見てみて、楽しく過ごしてください。
⑦寝る
睡眠不足は海馬を萎縮させます。
海馬を治そうと思うなら絶対に睡眠が必要です。
昼寝はPM3時前までに30分以内。
できるだけ昼寝もした方がいい。
夜は10時までには寝る。
夜間にスマフォ類を見るとブルーライトの問題だけでなく
交感神経が優位になって副交感神経が優位な状況が作れなくて
睡眠の質が低下します。
ですから夜、9時以降はPCやスマフォ類は片付けちゃいましょう。
私なんて、PCを離れたとたんにおなかが鳴り出すことがありますが、
自分でも考える以上に交感神経優位になってしまっています。
夜中に目が覚めても電話などに触らない、
そもそもパソコンや電話を寝室に持ち込まないことが大切です。
どーしても必要なら飛行機モードにして余分な電波をなくしましょう。
⑧笑う
笑点でも、落語でもなんでもOK。
どんどん、ジャンジャン笑い、脳の血流を増やしましょう。
免疫細胞にも良い影響があります。
⑨噛む
硬いものを噛むことは海馬を刺激します。
日本の研究ですが、
65~76才の男女36人にガムを2分間噛んでもらったところ、
脳の連合野や、海馬も活性化することが明らかになりました。
人によっては噛む前と比べて、海馬の活動量は1.4~3倍にもなっており、
噛むことで海馬の活動が抑制されたという人は1人もいませんでした。
歯がないままの人がもっともボケやすいこともわかっています。
歯がない場合は入れ歯を作って噛みましょう。
⑩誰かの愛を感じる、誰かを愛する、愛の行為
実は、愛の行為は神経の新生を増やすのです。
一般的に高齢でも夫婦生活のある人はお元気な印象ですが、
愛の行為は様々なホルモンや神経伝達物質に影響します。
誰かを愛すると男女とも性ホルモンが出ます。
男性ホルモンは血管だけでなく脳機能をも向上させるから
これを増やすことは大切です。
恋すると女性はきれいになると言いますが、女性ホルモンも同様です。
ただし、特に男性の研究ですが、乱交はボケる、
という報告がありますので
あくまでも本当に愛する人との愛の行為が大切です。
男性では週1-2回くらいが目標です。
女性のデータは知りませんのであしからずご了承ください。
以上、これだけはしたい10のボケを改善させる方法でした。
皆さんがいくつで、どんな状況であっても
今よりも記憶力をよくし、
ボケを改善できる可能性はあるのです。
細胞や細胞の中身は毎日、
この瞬間に入れ替わっているからです。
もう歳だから、病気だから、
過去のけがのせいだからなどと諦めずに
できることから実行していきましょう。
今日の食材は下記にリンクを張っておきますので、
必要な方はご覧ください。
今日も最後までありがとうございました。
https://amzn.to/3qiHuoX 有機ベリー
https://amzn.to/3yvZ3FJ アーモンド
https://amzn.to/3DSGpc0 ブラジルナッツ
https://amzn.to/33lOAAX カボチャの種
https://amzn.to/3mtPrGL マカデミアナッツ