卵はコレステロールが上がるから、
あんまり食べるな
って聞いたことがありませんか?
実は私も大昔、そう習っていました。
でもこれは、
ロシアの医学者が作り出した
風評だったのです。
鶏卵を含む大量の動物性食品をウサギに投与し、
ウサギの血中コレステロールが高くなったから、
「鶏卵=コレステロールが高くなる」
という風評をもたらしたのです。
草食動物に卵をたくさん食べさせれば
異常が出るのは仕方ないですね。
卵は確かにコレステロールが多いのです。
これは間違いありません。
特に卵の黄身にはコレステロールが
いっぱいあります。
でも、実は「だから食べるな」、
というのは間違いなのです。
どうしてか?
コレステロールは
体にとっては必要な成分なのです。
だから、肝臓でエッサホイサと作っています。
そして、胆汁酸として捨てられウンコとして出て行きます。
日本人は必要量は1.5-2g位なのに、
食べている量は0.5gくらいです。
ちなみに卵は1個、
0.3gくらいコレステロールがあります。
コレステロール自体は
必要成分であって、敵ではないのです。
鶏卵は実はとても優れた食品です。
タンパク質、
脂肪、
カルシウム、
鉄分、
ビタミン類が豊富で、
人体に必要な必須アミノ酸が
すべて含まれています。
調理法によって
栄養の吸収に差が出ることも
あまりありません。
長持ちしますし、
冷蔵庫で保存すれば、
なんと2ヶ月近く保存できるそうです。
卵に注意すべき人は
血中コレステロール濃度が病的に高い人と
アレルギー体質の人です。
健康な人は毎日2-3個食べても
問題がないと言われています。
ただ、生卵にはビオチンという栄養素の
吸収を妨げるアビジンという物質が含まれるので、
たくさんは食べない方がいいです。
これは加熱すれば問題なく、
半熟以上で食べることをおすすめします。
ホカホカのご飯に生卵の黄身をかけて
お塩をちょっぴりとお醤油をちょっぴりかける卵ご飯。
子供は毎日のように食べています。
いやぁ、おいしいですね~。
飽きも来ないし、いいですね
考えただけでよだれが出ちゃうのは、
「日本のおいしいもの」から
遠ざかっているためでしょうか。
もちろん、卵の質には注目して下さいね。
黄身にわざわざ色を付けてオレンジ色にしているような卵では
質が疑われます。
カロチン(ビタミンA)の多いエサを与えると
黄身の色が濃くオレンジがかって美味しそうに見えますが、
そういうエサをやっているのは
「見かけ重視」で本当の質を追求していない証拠。
そうした「見かけ」にだまされないようにして下さいね。
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Dr’s Meのコラム
もご覧下さいね。
卵は好きで良く食べるので、
興味深いコンテンツでした。
以下、質問させて下さい。
■卵掛けごはん
白身を抜いた方が良い?
■うどんやそばに卵を落とす
いわゆる月見うどんとか呼ばれているものですが、
これも白身を抜いた方が良いのですか?
またうどんをゆでる段階から
卵をおとし、卵をゆでて食べる場合の
白身は食べても大丈夫なのですか?
それとも白身は食べない方が良いですか?
■卵焼き
加熱すれば白身も大丈夫とありましたが、
黄身だけで卵焼きするのと
どちらが良いですか?
コメントありがとうございます~。
卵かけご飯は、生卵ですから、
卵の殻を洗って(サルモネラ感染予防)。
できれば黄身だけがいいですが、
たまに食べるだけなら全卵でもかまいません。
月見うどんも同じです。
毎日か、たまにでもたくさん生で食べるなら白身はない方がいいです。
でも、たまに、ちょっとならかまいません。
我が子供は毎日のように卵ご飯を食べるので黄身だけにしています。
残った白身は加熱する他のお料理に使っています。
ですから、卵焼きは白身をご遠慮なくどうぞ。
卵の白身が悪いのではなく、
生だと「ビオチン(ビタミンの一種)」の吸収を阻害する「アビジン」が入っているので問題なのです。
半熟くらいにでも加熱するとアビジンは壊れてしまいますから心配ありません。
また、基本的にビオチンは腸内細菌が作ってくれるので、
健全なおなかの人はたまに生卵を食べたからと言って問題ありません。
でも、「ロッキー」よろしく(古すぎ!?)、
毎日のように生卵4-5個をごくごく飲むのは絶対お勧めできませんね~。
アビジンは結構強力なので。
「何でもできるだけ生がいい、酵素があるから」なんて、
物事には例外がつきものです。
参考になると幸いです。