今日は、
実践会に参加されたばかりの方が
「風邪を引くと2週間くらい治るのにかかるなぁ」、と言われたので、
・風邪を早く治す方法と
・ビタミンCについて、
・売られているビタミンCは同じ品質ではない、
という話をします。
[どんな人でも人生で1度や2度は経験がある病気]
どなたでも、
これまでの人生で
風邪を何度か引いたことがあると思います。
そんな風邪（急性上気道炎）。
日本で診療していた頃
「明日から出張だ。今日中に治してくれ。」
等と言われ
「風邪を治す薬はありません。無茶言わないで下さい」と
しばしば閉口していましたが、
早く治す方法ならばあるのです。
ですから今ならこの方法を紹介すると思います。
[風邪ワクチンや特効薬がない理由]
風邪はものすごい種類のウイルスで起きるので、
何度もなってしまうのです。
例えば風疹ならば
風疹ウイルスに対抗する武器（抗体）製造の記憶が
身体に残っている（終生免疫）ので、
白血病や免疫の著しく狂う病気でなければ
その時の記憶を活用して
ウイルスが身体に入っても
症状が出なくてすみます。
でも、風邪の場合は
毎回違うウイルスだから
大なり小なり症状が出てしまうのです。
ちなみに症状が無い場合は不顕性感染と言いますが、
うつっていない（感染していない）わけではありません。
だから風邪のワクチンだの
風邪の特効薬だのが出来たらノーベル賞ものだ
と冗談半分に言われ続けるんですね（笑）。
[風邪を早く治す意義]
さて、風邪は放っておいたら治る病気です。
治らなかったら身体の状況が悪すぎるか
風邪ではありません。
では、放っておくと治る風邪を早く治す意義は
どこにあるのでしょうか？
細胞には命の回数券（テロメア）があります。
ウイルスによって細胞が壊れてしまうと
その壊れた細胞の穴埋めをするために
別の細胞が分裂して
補ってくれます。
でも、分裂する時に命の回数券を使ってしまうのです（涙）。
そしてこの回数券を使い果たした時、
その細胞は複製できなくなり消えてしまい
そこに補充ができなくなります。
例えば風邪を引いても
1日でウイルスの大多数を退治して
次の日にはほとんど回復する人がいます。
そうした人は壊れた細胞の数が少なく、
回数券の消費を最低限に抑えられます。
ところが2週間もグズグズしている人もいます。
ウイルスをなかなか除去できずに、
次々気道の細胞（鼻やノドや気管の細胞）が
ウイルスによって壊されていき、
ウイルスをやっつける速度よりもウイルスにやられる速度の方が
早い人です。
日頃の不摂生や不眠はこの傾向に拍車をかけます。
そして、回数券をどんどん消費し、
最終的には治るには治るけど、回数券の残りが減ってしまいます。
イメージしやすいのはシワです。
日焼けしたり化粧品で皮膚を痛めつけている人ほど
シワが出来やすいのですが、
シワの部分は細胞が回数券を使い果たして
死んでしまい、細胞が無くなってしまっているわけです。
回数券をいっぱい持っている赤ちゃんがみずみずしくて
かなり消費している年配の方にシワが多いのは
どなたでもご存じでしょう。
関連記事： 命の回数券を無駄遣いしていませんか
[ビタミンC]
症状を０にする特効薬ではありませんが、
風邪にはビタミンCがかなり有効です。
ビタミンCは一般に必要量が100mg（0.1g）程度と言われますが、
これは壊血病という重篤な病気にならないで済むための最低限の量です。
実際は人によってかなり必要量が違います。
ガンの治療には1回で50g以上と大量に使いますし、
お肌の健康のためにも10-25g使います。
副腎疲労の人（疲れやすい、だるい、朝なかなか起きられない、元気が出ないなど）
アレルギーの人など
必要量が増えますし、
いつも元気な人でも風邪を引くと必要量がグンと大きくなります。
風邪を引いたときはウイルスをやっつけようと白血球が猛活動します。
ビタミンCは白血球によりどんどん消費されてしまうので、
どんどん補充した方がよいのです。
1gのビタミンCで通常の倍くらいに血液中にビタミンCが入ります。
でも、ビタミンCは水溶性、水に溶けちゃうのでオシッコに出て、
4時間後には元に戻ってしまいます。
だから、オシッコから出きってしまう前にどんどん補充すると良いのです。
常にビタミンCを補給し続けることで白血球の働きを高め、
風邪を早く治すことができるのです。
もちろん、その間、オシッコにビタミンCがジャンジャン出て行ってしまうので、
もったいないのはもったいないのですが・・・。
オシッコを止めるわけにもいきませんし。
というわけで、
今回は普段が比較的元気な人の
風邪を引いたときにビタミンCの使い方をざっくりと紹介します。
[ビタミンCの具体的な使い方]
①普段から良質のビタミンCを1g位摂っておきます
②風邪を引いた、と思った瞬間に1g点滴する
③1-2時間後にさらに0.5～1g点滴する。
それを治るまで繰り返します。
（もちろん、あまり食べずに水分をしっかり補充して早く寝る）
ところがビタミンCの点滴は、
家ではできません（涙）。
我が家の場合はそれを少々変法してこんな風にしています。
① 家族の誰かが咳やくしゃみをする（たいていは息子）、あるいは熱っぽくなる。
単にものが引っかかったのではない、と判断した瞬間にビタミンC1gを全員が飲む。
② 3-4時間後に忘れていなければまた1g飲む。忘れていたら思い出したら飲む。
最低12時間以内に1-2回。
現実的には私と夫は症状が無いので、たいてい忘れていて、寝る前に思い出す（汗）。
③ 上記を続ける。
これで、1-2日以内に息子の症状はだいたい治まるので、念のため2-3日続けます。
が、忘れていることが多い（汗）。
さらにその他のビタミンやその他の栄養素もこれに付け加えます。
が、忘れることも多い（汗）。
[インフルエンザ（？）でも使える]
2016年の年末は結婚して以来（10年）初めて
我が家はなんと全員が、
インフルエンザ（？）になりました。
元気印の主人が職場から持ち帰ったのです。
「発熱！」という症状があったので、
みんな忘れずに2-3時間おきに1gずつ飲みました。
飲んでいたにもかかわらず、
翌々日に息子が発症。
さらにその翌々日に私も発症。
そりゃ、3人いっしょの部屋で寝るのだから
感染は避けられません。
息子とはくっついて寝るし。
いやぁ、久しぶりの39度越えでした。
でも、 発熱は3人とも正味1日くらいで、
タミフル以上の効果がありました。
ちなみにタミフルなどの抗ウイルス薬は
「3日の発熱が何と2日に減った！
すごい効くじゃろー！！」と売っている薬で、
世界中の70%を日本が消費しています。
関連記事：タミフル
最後に発症した私は
ちょうどスキー旅行の直前でしたが、
発熱翌日には車で6時間移動、
さらにその翌日はスキーをしていました。
その後の咳も1日くらいでした。
[本当に効くのか実感したのは、飲まなかった時]
2017年2月に諸事情でビタミンCが手元になくなり、
子供の風邪をきっかけに私の風邪も発症し、症状が数日間続いたときに、
いつものビタミンＣ大量投与が効いていたのだと
初めて実感しました。
後で飲んでもたいして効かないんです（涙）。
げげ、、、回数券を無駄に使ってしまったわっっっ。
[良質のビタミンC]
我が家には栄養療法で使用する
飲むタイプのビタミンCが常備してあり、
忘れていなければできるだけ飲みますが、
元気なときはかなり忘れています（汗）。
全員、性格がテキトーなのでどうしようもありません。
困った、どうやら風邪だ、と言う時のために、
是非、あなたも常備されることをお勧めします。
ミカンやレモンで得られるビタミンCの量はたかがしれていますので。
[どのビタミンＣも同じ？副作用はないの？]
ところで、どのビタミンCも同じなのでしょうか？
ネットなどで売っているのを見ると
本当に色々な種類がありますよね。
問題は全てのビタミンCが同じでないことです。
当たり前です。材料も作り方も違うのですから。
サプリメントは
食べ物と同じで
質が悪いと意味が無いだけでなく毒になります。
それならはっきり言って飲まない方がましです！！
小麦を食べるのを止めていても
毒サプリをわざわざ飲んだのでは意味がないではありませんか！
小麦なら食べる楽しみがあるかもしれないですが、
毒サプリにはそれさえないし・・・。
また、副作用は本当にないのでしょうか？
実はあり得ます。
これは製品の質（質が悪いモノは論外ですが、）というよりも
個人の質という方が正しいでしょう。
どんなに良質のものでも
使い方が悪かったり
身体が受け入れられる状態でなければ無駄になるか毒になります。
こうしたことの詳細は実践会でご案内しています。
[後は余談]
毎日1-2ｇ、摂ると
お肌がさらに綺麗になるでしょう。
肌は生死に関わる臓器でないので、
栄養の補充は最後です。
つまり肌が綺麗になると言うことは
ビタミンＣが必要な他の重要な臓器（脳、副腎など）に
ビタミンＣが足りている、
という意味です。
そう言う意味でも見かけは医学上大切なんですね。
もちろん、化粧をしようとか、髪を染めようという意味ではありません。
それは回数券を無駄に使うだけですから。
関連記事：体内年齢は顔で推定可能
若いと自分で思いこむだけでも効果がありますので、
信じちゃいましょう！
関連記事：1秒で出来る認知症を予防する簡単な方法
私も2018年には50歳ですが、
笑われようと、来年も33歳ということにしていると思います（アホか）。
「60歳になったら35歳と思うことにする」
と話すと、爆笑されたことがありますが、
自分で思うのは迷惑がかかるわけで無し。
ちなみに多くの哺乳類はビタミンCを自分で作ることができて、
山羊は人間の体重換算で11gも作るそうな。
風邪を引かないわけです。
自分で作れないのはサルや類人猿と人類くらいで、
大量に簡単に撮れる環境（森林）に住んでいたから
食べる方が作るよりも簡単で
ビタミンCを作る機能を捨ててしまったのだと考えられます。
ストレスで大量に消費されるので、
現代人にこそビタミンCを作る能力は欲しいところですが、
無い物ねだりをしても始まりませんね（涙）。
ビタミンCに関しては山羊になりたい。メェェェェ～（山羊座の私でした）
というわけで、今日もお元気でお過ごし下さい！
PS)良質のサプリメントの紹介や自分の体質など
もっと詳しいことを知りたい方は
実践会にご参加下さい！
2018年6月に参加費を改定予定です。
5月中までは現行のままでいきます。
お早めにご参加表明をされるとお得です。
ただし、
・健康であることは自分にとってとても大切である
・人の話を聞く気がある
・健康にお金や時間を使うことはは投資である
と考える方のみが対象です。
情報だけ聞いて実践する気がない方にはお金と時間の無駄遣いですので。
